横浜F・マリノス対湘南ベルマーレ
注目カード(明治安田生命J1リーグ)
横浜F・マリノス対湘南ベルマーレ
7月8日(水)19:00
注目選手
GK:梶川裕嗣(横浜FM)
FW:タリク(湘南)
昨季王者は開幕から1分1敗と、いまだ勝利をつかめず足踏みしている。横浜F・マリノスにとってリーグ戦再開後初のホームゲームは、その後のことも考えれば絶対に落とせない一戦と見ていいだろう。
次節の相手は昨季最終節で対戦し、最後まで優勝を争ったFC東京。その試合を1勝した状態で迎えるか、未勝利のまま迎えるかでは心理状態が大きく異なってくる。まずは湘南に王者らしいアタッキング・フットボールで力の差を見せつけ、勝利で自信をつかんでおきたいところだ。
一方の湘南も開幕から連敗で苦しい戦いが続く。前節はベガルタ仙台に開始3分で先制を許した後、最後まで反撃の糸口を見つけられないまま敗れた。5人の交代枠を使いきっても流れを変えられず、ほとんど決定機を作れなかったことは現状の難しさを物語っているだろう。
どちらもシーズン初勝利が欲しい試合、マリノスの注目は古巣との一戦に臨むGK梶川裕嗣だ。攻撃陣の先発メンバーの顔ぶれは読めないが、どんな組み合わせでもアンジェ・ポステコグルー監督が指向する「自分たちのサッカー」に変わりはない。
だからこそ守っては無失点に抑え、ボールを持てば後方からのビルドアップで前線をサポートする最後尾を支える守護神の活躍も不可欠だ。パク・イルギュの負傷により出番を得た梶川にとって、ポジション獲得の大チャンスでもある。本人は「(古巣戦ということに)特別な思いはないです。今はマリノスの選手として、マリノスのサッカーを体現したいと思います」と意気込んでいた。
マリノスがボールを支配する展開が予想されるため、湘南は自然とカウンター狙いになるだろう。数少ないチャンスを確実に仕留められるか。仙台戦で最も大きな課題として出た部分が、いきなり試される。
新加入のタリクや石原直樹をはじめとした前線の選手たちには、訪れたチャンスを逃さないしたたかさと落ち着きが求められる。勝利とともに不安要素を払拭し、ポジティブな成果を今後の戦いにつなげたいところだ。