08/09シーズン
【写真:Getty Images】
UEFAチャンピオンズリーグ:優勝
ラ・リーガ:優勝
コパ・デル・レイ:優勝
胸スポンサー:unicef(ユニセフ)
サプライヤー:nike(ナイキ)
ソシオ(会員)によって支えられてきたバルセロナはその長い歴史の中で一貫してユニフォームに企業名を入れてこなかったが、06年に初めてロゴが入っている。ただ、他のクラブのような大企業ではなく、国連の補助機関であるユニセフだった。バルセロナは広告費を受け取るのではなく、児童福祉に寄付するという前例を見ない形だった。
08年夏にはロナウジーニョがミラン、デコがチェルシーに移籍。2季続けて無冠に終わったライカールトも退任し、Bチームを率いていたかつてのカピタン(主将)、ジョゼップ・グアルディオラが監督に就任した。
グアルディオラはトップチームで指揮を執った経験がなかったが、1年目から結果を残した。アスレティック・ビルバオに勝利してコパ・デル・レイを制覇。エル・クラシコでは2勝を挙げ、アウェイのサンティアゴ・ベルナベウで行われた試合でメッシを中央(偽9番)でプレーさせ、6-2で大勝した。リーグではレアル・マドリードに9ポイント差をつけて優勝している。
チェルシーとのCL準決勝では2ndレグの終盤にイニエスタのゴールが生まれ、アウェイゴール数で上回った。決勝ではマンチェスター・ユナイテッドを2-0で下して3シーズンぶりの欧州制覇を成し遂げている。翌シーズンのUEFAスーパーカップとスーペルコパを制覇し、12月に行われたFIFAワールドカップでも優勝したバルセロナは、年間6冠という偉業を成し遂げた。
ユナイテッドから戻ってきたジェラール・ピケとトップチームに昇格したセルヒオ・ブスケッツがレギュラーに抜擢され、エースに成長したメッシはシーズン38得点を挙げた。グアルディオラに率いられたバルセロナは4シーズンでCLとコパ・デル・レイで2度ずつ優勝し、リーグ3連覇を達成している。