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Jリーグ 4年前

名古屋グランパス、即戦力補強でパワーアップ。相馬勇紀&マテウスの復帰組にも期待高まる【2020年J1補強診断】<再掲>

2020年のJリーグが開幕する。新シーズンに向けJ1各クラブはどのような補強を行ったのだろうか。今回は、昨季J1で残留争いに巻き込まれ13位と苦しんだ名古屋グランパスを取り上げる。※2020年2月11日のものを再掲

シリーズ:2020年Jリーグ補強診断 text by 編集部 photo by Getty Images

阿部&稲垣の補強で中盤がパワーアップ

相馬勇紀
【写真:Getty Images】

 昨季、名古屋グランパスはシーズン途中で風間八宏監督の解任を決断し、マッシモ・フィッカデンティ監督に「J1残留」のミッションを託した。

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 シーズン終盤までなかなか勝てない試合が続いたものの、最終的には13位で残留。イタリア人指揮官も続投で、今季はキャンプからじっくりとチーム作りに邁進できる。

 移籍市場では昨季の主力の退団をMF和泉竜司のみにとどめ、サンフレッチェ広島からMF稲垣祥、川崎フロンターレからMF阿部浩之など即戦力級の新戦力を獲得することに成功した。また、横浜F・マリノスでJ1優勝に大きく貢献したMFマテウス、鹿島アントラーズやU-23日本代表で貴重な経験を積んだMF相馬勇紀が帰還し、パワーアップした姿を見せてくれそうだ。

 風間前監督のエッセンスが残ったチームから、フィッカデンティ監督らしい現実的なスタイルでの戦いにシフトするか。あるいは両監督の志向するサッカーを併せ持つ攻守にアグレッシブなスタイルを確立していくかが注目される。

 湘南ベルマーレから獲得したFW山﨑凌吾はポストワーカーとして戦術の幅を広げる存在になりそう。個での仕掛けを武器にするマテウスや相馬が、MF前田直輝やMFガブリエル・シャビエルらと共存することで崩しのバリエーションは豊富になっていく。

 一方で最終ラインの顔ぶれに大きな変化はなく、FC東京時代からフィッカデンティ監督の指導を受けていたDF丸山祐市やDF太田宏介の存在は大きい。右サイドバックの層にはやや不安が残るものの、守護神ランゲラックからFWジョーまで、センターラインに太い軸が通っていることによってチームの安定感は保証されるはずだ。

 フィッカデンティ体制2年目の名古屋は、昨季の低迷から抜け出して台風の目になれるか。各ポジションに実力者が揃っており、戦術の方向性を確立できれば十分に上位進出を狙える陣容ができあがった。

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