【写真:Getty Images】
ポルトガル1部のポルトに所属する日本代表MF中島翔哉は、依然としてチームの練習に参加していない状況が続いている。新型コロナウイルスの影響で中断されていたリーグ戦は再開されたが、これまで3試合を欠場している。
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古巣ポルティモネンセの大株主であるテオドロ・フォンセカ氏が、ポルトガル『SICノティシアス』の22日付インタビューの中でその中島の現状について語った。同氏は中島の代理人を務めるテオ龍希(亀倉龍希)氏の父親であり、中島を最初に欧州に連れてきた人物。現在も実質的代理人として、中島の状況をよく把握していると考えられる。
「非常にデリケートなケースだ」とテオ氏はコメント。ポルトが5月4日からチーム練習を再開したあと、中島は翌日から自宅での個人トレーニングに戻ったが、その最初の理由はこれまでにも報じられていた通り妻の体調不良だと述べている。
パンデミックの発生により、通訳や教師、コックなど周囲の関係者は日本へ帰国してしまい、中島は妻と生まれたばかりの娘とともに孤立してしまったとテオ氏は語る。そのため家族とともに過ごす中島を、クラブ側も最初は支援していたが、長引くに連れて不満も募らせていったようだ。
「クラブは選手本人との契約を交わしたが、家族と契約したわけではない。ポルトとセルジオ・コンセイソン(監督)の立場も理解できる」とテオ氏。クラブ側の契約一時金未払いが練習拒否の理由だとする報道もあったが、「金のことも話題になったが、そういうことではない」と述べている。
現在の中島は、チームの練習に復帰したいという意志を示しているという。だが「そのためには全ての手順を踏まなければならない」とテオ氏は語る。ウイルス検査を受けることはもちろんとして、クラブやテクニカルスタッフ、チームメートら全員の理解を得ることも必要だとしている。「今は待たなければならない。中島は素晴らしい選手だが、プロとしてクラブのことを理解すべきだ。全員に受け入れられることなく戻ることはできない」と復帰に向けた見通しを示した。
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