【写真:横浜F・マリノス】
J1リーグ戦再開を約2週間後に控えた横浜F・マリノスに、頼もしい男が帰ってきた。
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3月9日の練習中に右第5中足骨骨折を負い、ブラジルで治療とリハビリを続けていたDFチアゴ・マルチンスが、来日後2週間の自宅隔離を終えてチームに合流した。
全体練習には混ざらず、ランニングや細かいステップ、ボールを使っての短いパスなどで別メニューで調整したが、「今日やったメニューはブラジルでもやっていたし、もちろん段階を踏んで注意しながら、徐々にレベルアップしてきた」と順調な回復ぶりをアピールした。
練習後に取材に応じたチアゴは「手術してからブラジルで1ヶ月半くらいハードに練習してきた」と明かした。「今必要なのはチームに合流して、ボールを使った練習をして、徐々に自信をつけることだと思う」と本格復帰に向けて気持ちは高ぶるばかりだ。
ブラジルでも新型コロナウイルスが大流行しており、「怖さは正直あった」という。それでも「ウイルスが過ぎるのを待つことはできなかった」と、クラブの協力を得て日本へ戻ってきた。
ブラジルから日本への入国は制限されているが、日本での治療の必要性などが認められ、法務省が示した特例措置を活用して再入国することができた。チアゴは「マリノスの人たちがいろいろ動いてくれた」と感謝を口にする。
今後は慎重に調整を進めながら、全体練習に合流して感覚を取り戻し、段階的に公式戦のピッチに復帰する準備を整えていくことになる。7月4日に組まれているJ1リーグ再開初戦の浦和レッズ戦出場が可能かはまだわからないが、「決めるのは僕ではないけど、選手なので常に試合に出ていたい」と早期の実戦復帰に意欲を見せた。
「試合に出るためには日々の練習でアピールしていきたいと思うし、マリノスのためにいいパフォーマンスを見せなければ意味はない。出たからにはしっかりと僕の100%を見せなければ意味がないと思う」
昨季、マリノスの15年ぶりのJ1リーグ優勝に大きく貢献したディフェンスラインの柱はコツコツと力を蓄えていく。チームに貢献することへのモチベーションはすこぶる高い。
(取材・文:舩木渉)
【了】