攻撃的MF/FW
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【写真:Getty Images】
キリアン・エムバペ(パリ・サンジェルマン/今季成績:20試合18得点)
アントワーヌ・グリーズマン(バルセロナ/今季成績:28試合8得点)
キングスレイ・コマン(バイエルン・ミュンヘン/今季成績:22試合3得点)
オリビエ・ジルー(チェルシー/今季成績:9試合2得点)
フランス代表の攻撃の中心はアントワーヌ・グリーズマン。今季からプレーするバルセロナで本領発揮とはいっていないが、EURO予選では3得点を決め、チーム最多の7アシストをマークしている。
キリアン・エムバペは今季の序盤戦でハムストリングを痛めたが、復帰後はパリ・サンジェルマンでゴールを量産している。19歳で出場して4ゴールを挙げたワールドカップに続き、EUROでも活躍を期待したいところだ。
ウスマン・デンベレは今季もハムストリングの負傷を繰り返し、バルセロナでのリーグ戦の出場はわずか5試合。代表ではジョーカー的な起用が多いトマ・ルマールも、今シーズンはアトレティコ・マドリードでゴールがない。
キングスレイ・コマンは昨年12月に左膝を負傷したが、幸いにも長期離脱は避けられた。EURO予選でも後半はレギュラーとして起用され、5試合で3ゴールを決めている。今夏に開催されていれば、左ウイングで起用される可能性が高かっただろう。
チェルシーでプレーするオリビエ・ジルーはイングランド代表のテイミー・エイブラハムに1トップのポジションを奪われ、今季のリーグ戦では5試合しか先発していない。しかし、代表ではEURO予選でチーム最多の6ゴールをマーク。モナコで18ゴールを挙げているウィサム・ベン・イェデルが控えているが、ジルーが起用される可能性が高いだろう。
昨年9月の代表デビュー戦でいきなりゴールを決めたジョナタン・オコネはラッキーボーイ的な存在になっていたかもしれない。エムバペと同い年で地元も同じだというオコネを右サイドで起用し、エムバペを最前線に移すというオプションも考えられる。
2年前のワールドカップを制したメンバーの多くが、怪我に悩まされているのは偶然か、それとも必然か。ビッグクラブで主力として活躍する選手も多く、代表との両立の負担が出ているのかもしれない。新型コロナウイルスの影響による中断を経て、彼らがコンディションを戻すことができれば、来夏のEUROでも優勝を争うことになるだろう。