7位：マンU最後の砦
ダビド・デ・ヘアの能力値や今季リーグ戦成績など【写真：Getty Images】
GK：ダビド・デ・ヘア（スペイン代表／マンチェスター・ユナイテッド）
生年月日：1990年11月7日（29歳）
市場価格：4000万ユーロ（約48億円）
今季リーグ戦成績：29試合出場／30失点（無失点8試合）
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イケル・カシージャスの後継者である29歳のスペイン代表戦士。ワールドカップ2回、EURO（欧州選手権）1回の出場を誇るなど、国際経験豊かな選手である。マンチェスター・ユナイテッド在籍は今季で9年目。これまでPFA年間ベストイレブンに3度選出され、今年2月にはクラブ史上8人目となるプレミアリーグ通算300試合出場を果たすなど、“最後の砦”として名門復活を目指すチームを牽引している。
そんなダビド・デ・ヘアは、まさにビッグセーバーだ。誰もが「入った」と思うようなシュートを長い手と驚異的な横っ飛びで弾き出し、チームのピンチを救い出すことが可能。常に冷静沈着で、1回ではなくビッグセーブを“連発”できるあたりも大きな魅力である。また、足を使ったシュートストップも上手く、とくにグラウンダーのボールに対しては足を懸命に伸ばしてセーブすることが多い。相手のシュートパターンによって柔軟に対応できるのは、デ・ヘアの強みと言っていいだろう。
もちろん、「反射神経」と「ポジショニング」の良さも高評価。とくに前者に関しては世界でも1位、2位を争うほどのものがあり、ビッグセーブを繰り出せる要因の一つとなっている。一方で「ハイボール」、好不調の波が激しく「メンタル」面は数値が低下。ロシアワールドカップ以降は軽率なミスが目立つなど、「ハンドリング」にもやや不安が。徐々に落ち着いてきたとはいえ、キャッチできるであろうボールをエラーしてしまう場面もしばしばあるなど、こちらも評価は少し低めとなった。
それでも、波に乗っている時のデ・ヘアはまさに「人間離れ」している。信じられないようなセーブを、これでもかというほど繰り出すのだ。近年ミスが目立つのは紛れもない事実だが、高いGKセンスが備わっていることもまた、事実である。
