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サッカーの王様ペレ、“伝説のフェイント”。50年前の試合で披露した歴史的妙技【W杯】

text by 編集部 photo by Getty Images

ペレ
【写真:Getty Images】

 今日からちょうど50年前、1970年6月17日に行われたFIFAワールドカップ・メキシコ大会準決勝のブラジル代表対ウルグアイ代表戦。この試合で“サッカーの王様”ことペレ氏が、伝説的プレーとして語り継がれるフェイントを披露した。

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 17歳で出場した1958年大会と、21歳だった1962年大会ですでに2度のワールドカップ制覇を成し遂げていたペレ氏。負傷に泣いた1966年大会後に一旦はブラジル代表から離れたが、復帰を果たして自身4度目の大会に臨んだ。

 順調に勝ち進んだセレソンは準決勝で南米のライバル、ウルグアイと激突。この試合の後半に伝説のプレーが生まれた。

 ペナルティーエリア手前に走り込んでトスタンからのパスを受けたペレ氏は、相手GKより先にボールに触ることもできるタイミングだったが、あえてボールに触らずスルー。そのままGKの左側を走り抜けると、GKの右側へ転がったボールを拾ってダイレクトでシュートを放った。

 シュートはわずかにゴール左へ外れ、スーパーゴールは幻に終わったが、それでもGKを翻弄したプレーは後世に語り継がれる名場面となった。そしてこの大会の優勝により、サッカー王国としてのブラジルの地位も、史上最高の選手としてのペレ氏の名も不朽のものとなる。

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