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【写真:Getty Images】
ダニーロ・ペレイラ(ポルト/今季成績:19試合0得点)
ブルーノ・フェルナンデス(マンチェスター・ユナイテッド/今季成績:5試合2得点)
ルベン・ネベス(ウォルバーハンプトン/今季成績:29試合2得点)
中盤はアンカーを置くことが多い。若いルベン・ネベスから33歳のジョアン・モウチーニョまで実力者が多く、EURO予選でも多くの選手が起用されている。
ダニーロ・ペレイラとネベスがアンカーを巡る争いを繰り広げている。17歳のときにポルトでデビューしたネベスは、UEFAチャンピオンズリーグで18歳にしてキャプテンマークを巻いた。ウォルバーハンプトンでは多彩なパスで攻撃の起点となるだけでなく、鋭いミドルシュートでゴールを狙うこともできる。
一方のダニーロはフィジカルを活かしたディフェンス面の特長を発揮できる。粘り強い戦いでタイトルを獲ってきたポルトガル代表では、中盤の底でフィルター役となるダニーロの存在は重要になる。主導権を握ることができる試合ではネベスの特徴が活きるかもしれないが、強豪との対戦が続くEUROではダニーロが起用されるのではないだろうか。
ブルーノ・フェルナンデスは今冬に加入したマンチェスター・ユナイテッドでもすぐに絶大な信頼を得た。クラブでの活躍に比べると代表でのパフォーマンスを物足りないが、スポルティングで昨シーズン20ゴールをマークした得点力と右足から繰り出すチャンスメイクを代表でも見せたいところだ。
チャンスメイカーのフェルナンデスの相方には、攻守両面で存在感を発揮できるウィリアム・カルバーリョが適任だろう。しかし、今シーズンは負傷で離脱が続いており、リーグ戦の出場は9試合のみとなっている。
カルバーリョが不在であれば、後半から起用されることの多いモウチーニョをスタートから起用することも考えられる。もしくは、ネベスを起用してもいいだろう。これまでネベスとダニーロをスタートから同時起用することはあまりなかったが、ダニーロとともにプレーすることで、ネベスの特長がより生かされるかもしれない。