GK
【写真:Getty Images】
ルイ・パトリシオ(ウォルバーハンプトン/今季成績:29試合34失点)
前回大会のポルトガル代表の下馬評は決して高いものではなかったが、しぶとく勝ち上がって初優勝を成し遂げた。3戦連続ドローでかろうじてグループステージ突破を決め、90分で勝利したのは準決勝のみ。決勝でも延長戦の末にフランスを退けている。
【今シーズンの欧州サッカーはDAZNで!
いつでもどこでも簡単視聴。1ヶ月無料お試し実施中】
2年後のロシアワールドカップではウルグアイに敗れてラウンド16で姿を消した。絶対的エースのクリスティアーノ・ロナウドは大会後にポルトガル代表から距離を置いたが、19年3月に復帰するとUEFAネーションズリーグ準決勝でハットトリックを達成。ポルトガル代表を大会初代王者へと導いた。
2014年から指揮を執るフェルナンド・サントス監督は、ポルトガルの3強、ベンフィカ、ポルト、スポルティングを率いた経験がある。ギリシャ代表監督として14年のブラジルワールドカップでは同国初の決勝トーナメント進出に貢献している。
前回のEURO本大会と同様に、今回のEURO予選もスロースタートとなった。ウクライナとセルビアを相手に連続ドローを喫したが、ネーションズリーグ優勝で勢いをつけてその後は5勝1敗で乗り切り、本大会出場を決めている。
正GKを務めるのはルイ・パトリシオで異論の余地はない。躍進著しいウォルバーハンプトンでも守護神に君臨し、代表キャップ数は87まで到達した。ポルトガル代表の躍進には、パトリシオを中心とした堅守が不可欠になる。
オリンピック・リヨンで正GKを務めるアントニー・ロペスは、ロシアワールドカップを最後に代表から退いている。オリンピアコスで正GKを務める27歳のジョゼ・サはポルトガル代表での出場がなく、38歳になったベトは欧州の舞台でしばらくプレーしていない。パトリシオに不測の事態があるようだと、心許ないかもしれない。