リスクマネジメントができない日本代表
日本代表はうまくいかない時のことを考えておくのが極めて苦手ですよね。これはサッカー界もそうだし、我々の医療業界もそうなんです。自分たちが失敗することを考えることはよくないみたいな屁理屈があります。
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本当は全部考えておくべきなんですよ。ところが、そういうことを考えること自体が負けみたいな風潮があります。
よく会議でも、「今そんなことを考えてどうするんだ」とか言われるんですよ。
このスキームがうまくいかなくなったらどうしようというのは、うまくいかなくなってからどうしようと考えるから大体はダメ。本当はうまくいっている時に、うまくいかなくなったらどうするのかを準備しておくのがリスクマネジメントの王道なんです。
今、医療現場もみんなパニックになっていて、冷静な話し合いが難しくなっているんです。どの会議に出てもみんな頭が真っ白になっているので、「落ち着いて議論をしましょう」と言うと、「何もわかっていない」「これは気持ちの問題なんです」とか、そういう台詞が連発するので今は絶望感のようなものを感じています。
(文:岩田健太郎)
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