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【写真:Getty Images】
ミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ/今季成績:26試合8得点)
アルバロ・モラタ(アトレティコ・マドリード/今季成績:23試合8得点)
ジェラール・モレーノ(ビジャレアル/今季成績:25試合11得点)
マルコ・アセンシオは19年7月のプレシーズンマッチで左膝を負傷し、今シーズン中の復帰は絶望となった。順調に回復すれば、実際に開催される来夏のEUROではプレーするだろうが、今夏の開催を予想する上では代役を考えなければならない。
23歳のミケル・オヤルサバルは、今季ここまで4位と躍進するレアル・ソシエダの攻撃を牽引している。クラブでは左でプレーすることが多いが、カットインや中央でのプレーを活かすために右サイドで起用するという選択肢も考えられるだろう。
モレノ前監督はイスコやダニ・セバージョスをFWの一角で起用しているが、うまくいっているように見えない。両者とも今季はクラブで先発を外れることも多く、トップフォームとは言い難い状態だ。
対照的に、クラブで好調なのはジェラール・モレーノ。今季はここまでリオネル・メッシ、カリム・ベンゼマ、ルイス・スアレスに次ぐリーグ4位の11得点を挙げる活躍で、昨年10月に代表デビューを果たした。11月はマルタ戦とルーマニア戦に先発し、3得点4アシストと大爆発。相手との力の差は考慮する必要があるが、一気にブレイクする可能性も秘めている。
センターフォワードはアルバロ・モラタがベターだろう。アトレティコ復帰1年目の昨季は不完全燃焼に終わったが、今季はレギュラーとして8ゴールを挙げている。決定力不足を指摘されることもあるが、周りを活かすプレーや空中戦の強さを持つモラタは、スペイン代表に必要な存在だ。
ロドリゴはバレンシアで今季2得点に留まっており、モラタからポジションを奪うのは難しいだろう。この冬にビジャレアルに移籍したパコ・アルカセルは、昨シーズンのドルトムントでゴールを量産したように、ジョーカーとして起用したい。
予選は無敗で通過したものの、ノルウェー戦やスウェーデン戦は苦戦を強いられた。ルイスやオヤルサバルといった20代前半の選手たちと、復活を果たしたナバスやカソルラといったベテラン勢の融合が躍進のカギを握るだろう。