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【写真:Getty Images】
前線もEURO予選では多くの選手がテストされている。ロレンツィオ・インシーニェは、不調にあえぐナポリで今季5ゴールと結果を残せていない。しかし、EURO予選では4試合に出場して3ゴール1アシストと結果を残しているだけに、左ウイングでの起用が予想される。
19年10月のリヒテンシュタイン戦では、ステファン・エルシャーラウィが1年11か月ぶりにイタリア代表としてプレーし、1得点1アシストの活躍を見せた。しかし、昨夏からプレーする中国の上海申花ではリーグ戦1ゴールに留まっており、現状ではセリエAで結果を残すアタッカー陣に割って入るのは難しい。
右ウイングはフェデリコ・キエーザとフェデリコ・ベルナルデスキが有力。しかし、ユベントスで序盤戦にトップ下で起用されたベルナルデスキは十分なパフォーマンスを見せられず。次第にマウリツィオ・サッリ監督の信頼を失っていき、出場機会を減らしている。
対照的に、キエーザは今季も6ゴール5アシストと結果を残している。爆発的なスピードと突破力は、テクニカルなインサイドハーフ陣とうまく調和できるかもしれない。イタリア代表では昨年11月、17試合目の出場でようやく初ゴールをマークしたが、EUROでのブレイクに期待したい。
チーロ・インモービレは2位に6差をつけてセリエAの得点ランキングで首位を独走しているが、イタリア代表ではアンドレア・ベロッティの後塵を拝している。しかし、ベロッティは今季ここまで9得点で、16/17シーズンのような活躍は見せられていない。もし、今夏に予定通りEUROが開催されたのであれば、躍進するラツィオでゴールを量産するインモービレを3トップの中央で起用すべきだろう。
マンチーニはイタリア代表に90年代後半生まれの若い選手たちを次々と起用してきた。若い選手の成長スピードは時として凄まじいものがあるだけに、EUROが実際に開催される1年後、彼らがどのような選手になっているかは想像に難い。EUROが1年延期されたことは、新生アッズーリにとってみればプラスに働くかもしれない。