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【写真:Getty Images】
候補者が多いDFラインとは対照的に、中盤はある程度メンバーが固定されている。アンカーにはジョルジーニョ、インサイドハーフにはニコロ・バレッラとマルコ・ヴェラッティが入ると見ていい。
在籍2年目のチェルシーで欠かせない存在となったジョルジーニョは、イタリア代表ではマンチーニ監督就任後、ほとんどの試合に先発している。高い成功率を誇るPKのキッカーとしてもチームに貢献することになるだろう。
攻撃を展開する上で、ジョルジーニョとヴェラッティの存在は不可欠。抜群のキープ力を見せるヴェラッティは怪我の多さが気がかりだが、フィットネスに問題がなければ必ず先発メンバーに名を連ねるはずだ。
17歳でカリアリのトップチームデビューを果たしたバレッラは、今季からインテルでプレーしている。イタリア代表でも18年10月に初出場して以降は主力に定着。豊富な運動量をベースにボール奪取力やプレービジョンを兼ね備える23歳のミッドフィールダーにとって、EUROは大きな飛躍を遂げる大会になるだろう。
バレッラ以外にも中盤は若い戦力の台頭も著しい。ローマの主力となったニコロ・ザニオーロは長身のレフティーで、インサイドハーフと右ウイングでプレーできる。1月に左膝を手術したため、予定通り開催していれば出場は難しかったが、順調に復帰すれば来夏の出場は十分にあり得る。
ブレシアで活躍するサンドロ・トナーリは近い将来、ジョルジーニョとポジション争いを繰り広げるかもしれない。類稀なるパスセンスを持つ20歳のレジスタは、ネクスト・ピルロとの呼び声も高い。さらにはインテルのステファノ・センシ、ローマのロレンツィオ・ペッレグリーニといった才能のある選手たちも、実際に開催される1年後のEURO出場の可能性を秘めている。