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日本代表 4年前

日本代表ボランチの系譜。日韓W杯のゴール、ロシアW杯のアシスト、W杯を最後に引退した2人のリーダー

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

ドイツW杯

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オーストラリア戦の先発メンバー

監督:ジーコ
戦績:グループステージ敗退

背番号:福西崇史(ジュビロ磐田)
生年月日:1976年9月1日(29歳)
個人成績:3試合出場/0得点0アシスト

背番号:中田英寿(ボルトン)
生年月日:1977年1月22日(29歳)
個人成績:3試合出場/0得点0アシスト

 ジーコジャパンでは海外でプレーする中田英寿、中村俊輔、小野伸二、稲本潤一の4人を同時起用する黄金の中盤が注目を集めた。2004年2月に始まったワールドカップアジア予選は低調なスタートを切ったが、4月、5月の欧州遠征を経て調子は上向き、大会連覇を目指して7月のアジアカップに臨んでいる。

 この大会で日本代表は中田と稲本を負傷で欠き、小野はオーバーエイジで参加するアテネ五輪を優先したため欠場している。反日感情が高まる中国・重慶で行われた大会では、準決勝までの5試合で遠藤と福西がボランチで起用された。バーレーンとの準決勝で遠藤が不可解な判定で退場処分となってしまったが、中澤佑二の同点弾で延長戦に持ち込み、玉田圭司のゴールで決勝進出を決めている。

 日本代表は決勝で開催国・中国を破って大会連覇を成し遂げた。この試合で遠藤に代わってボランチを務めた中田浩二は、勝ち越しのゴールを決めている。ボランチとして全試合に先発した福西は日本代表のボランチに定着した。

 グロインペインに苦しんだ中田英寿は一時期、日本代表から遠ざかった。それでも、05年3月のアジア最終予選で約1年ぶりに代表復帰を果たすと、以降はボランチで起用されている。

 ワールドカップ初戦では、中田英寿とアジアカップ以降レギュラーを務める福西が先発で起用された。トップ下で先発した中村俊輔が上げたクロスがそのままゴールに吸い込まれて先制に成功したが、オーストラリアに逆転を許して1-3で敗れている。

 システムを4-4-2に変更し、中村が右サイド、左には小笠原満男が起用されたクロアチア戦は、両チーム得点が奪えずに勝ち点1ずつを分け合った。わずかな望みを懸けて前回王者のブラジル戦は1-1で前半を折り返したが、後半に力の差を見せつけられている。交代カードを切っても流れは変わらずに1-4で敗れた。中田英寿は大会後に現役引退を表明している。

●オーストラリア戦の先発メンバー

▽GK
川口能活

▽DF
坪井慶介
宮本恒靖
中澤佑二

▽MF
駒野友一
中田英寿
福西崇史
三都主アレサンドロ
中村俊輔

▽FW
柳沢敦
高原直泰

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