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日本代表 4年前

日本代表ボランチの系譜。日韓W杯のゴール、ロシアW杯のアシスト、W杯を最後に引退した2人のリーダー

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

日韓W杯

0501daihyo2002
チュニジア戦の先発メンバー

監督:フィリップ・トルシエ
戦績:ベスト16

背番号5:稲本潤一(アーセナル)
生年月日:1979年9月18日(22歳)
個人成績:4試合出場/2得点0アシスト

背番号:戸田和幸(清水エスパルス)
生年月日:1977年12月30日(24歳)
個人成績:4試合出場/0得点0アシスト

 2000年に入ると、世代別代表とA代表の監督を兼務するフィリップ・トルシエ監督は若手を続々とA代表でデビューさせている。中盤の選手では、2月のカールスバーグカップで起用された中村俊輔、明神智和、稲本潤一が日本代表に定着している。

 同年10月のアジアカップで日本代表は優勝を成し遂げた。名波浩は稲本潤一とボランチを組んで大会MVPに選ばれる活躍を見せたが、その後は怪我に泣かされ、日本代表から遠ざかることになる。

 アジア王者として参加した01年のコンフェデレーションズカップでは、戸田和幸がデビューを果たしている。5試合中4試合に先発してチームを準優勝に導く活躍を見せた戸田は、トルシエジャパンに欠かせない存在となった。

 中盤に豊富な人材を擁していたトルシエジャパンでは、ウイングバックに中盤の選手が配置されている。本大会メンバーでサイドが本職だったのは三都主アレサンドロと市川大祐だけ。左ウイングバックで起用されていた中村俊輔はワールドカップ本番で落選となり、明神と小野がアウトサイドで起用されている。

 初戦はベルギーに先制を許したが、左サイドで先発した小野のパスから同点弾が生まれる。さらに稲本がゴールを挙げて逆転に成功するが、75分に同点に追いつかれて引き分け。それでも、続くロシア戦で再び稲本がゴールを決めると、この1点を守り切ってワールドカップ初勝利を手にした。

 チュニジア戦は0-0で前半を終えたが、後半開始と同時に2枚替えを敢行する。柳沢敦を下げて森島寛晃を入れ、右サイドで先発していた明神をボランチに、稲本潤一を下げて市川大祐を右サイドに入れた。すると直後に森島のゴールで日本代表は先制。さらに75分には市川のクロスを中田が頭で合わせて追加点を奪って決勝トーナメント進出を決めた。

 稲本は2ゴールを挙げる活躍を見せ、フル出場した戸田は激しいプレーで相手の攻撃を封じた。2人のボランチの活躍なくして、日本代表のグループステージ突破はなかっただろう。

●チュニジア戦の先発メンバー

▽GK
楢崎正剛

▽DF
松田直樹
宮本恒靖
中田浩二

▽MF
明神智和
稲本潤一
戸田和幸
小野伸二
中田英寿

▽FW
鈴木隆行
柳沢敦

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