南アフリカW杯
パラグアイ戦の先発メンバー
監督:岡田武史
戦績:ベスト16
背番号21:川島永嗣(川崎フロンターレ)
生年月日:1983年3月20日(27歳)
個人成績:4試合出場/2失点
ドイツワールドカップ後に監督に就任したイビチャ・オシムは、川口能活を正GKに据えている。楢崎正剛は代表から外れる時期もあり、オシムジャパンでプレーしたのはわずか1試合だけだった。
しかし、監督交代によって守護神争いの風向きが変化する。08年3月のバーレーン戦で川口のキャッチミスから失点。これをきっかけに楢崎が固定されたが、08年11月に左足関節靱帯損傷と左腓骨筋腱脱臼の大ケガを負ってしまう。さらに川口も翌年1月の代表期間中に太ももを痛めて離脱。長年に渡って日本代表のゴールマウスを守ってきた2人が不在という事態に陥った。
日本代表の窮地に川崎フロンターレでプレーする川島永嗣がチャンスを掴んだ。09年3月のバーレーン戦で復帰した楢崎はワールドカップ予選で起用されたが、アジアカップ予選や親善試合では川島に出場機会が与えられた。
楢崎が正GKに返り咲いた一方で、長年のライバルは苦しんでいた。09年1月の負傷から復帰後に代表落選を経験し、9月には右脛骨骨幹部を骨折。全治6か月の大ケガを負い、4度目のワールドカップ選出は絶望的と見られた。
ワールドカップまでに復帰することはできなかった川口を、岡田武史監督は第3GKとしてサプライズ選出している。さらに、イングランド戦でテストされた川島はフランク・ランパードのPKをストップし、その後も好セーブを連発した。
大会前に不振に陥った日本代表は戦術の変更を決断する。GKには楢崎に代えて川島を起用し、ゲームキャプテンは中澤佑二から長谷部誠に変更。川口がチームキャプテンとしてチームを支えることになった。
全試合に出場した川島は日本代表のベスト16入りに貢献している。デンマーク戦の失点はPKによるもので、流れの中から失点したのはオランダのウェスレイ・スナイデルのミドルシュートだけ。ワールドカップ初出場となった川島は、日本代表の堅守を支えた。
●パラグアイ戦の先発メンバー
▽GK
川島永嗣
▽DF
駒野友一
中澤佑二
田中マルクス闘莉王
長友佑都
▽MF
阿部勇樹
松井大輔
長谷部誠
遠藤保仁
大久保嘉人
▽FW
本田圭佑