Jリーグは無観客でやるべき
Jリーグは観客なしで選手だけの開催、最初は無観客試合でやるべきだと思います(本稿は5月29日のJリーグ再開方針が発表される前に執筆)。
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「そんなのはプロサッカーじゃない」という不満はあると思います。ライブで観たいという人はたくさんいると思うんですけど、そこは段階が大事で、たくさんの観客が試合を観られるようにするには、やっぱりまずは感染症を抑え込まないといけません。集団を作るのが最大の感染リスクなので、何万人もの人がスタジアムに集まるというのは現実的ではないんです。
例え、観客席の間隔を十分に空けたとしても、スタジアムまでの道のりで集団が生まれます。あそこがネックですね。多くのスタジアムは最寄り駅から結構歩くじゃないですか。あの間に、どうしても集団が形成されてしまうんです。当初、Jリーグが言っていたアウェーのサポーターをスタジアムに来ないようにするという案も今となってはあまり現実的ではありません。
一番現実的なJリーグのリカバーとしては、サッカーをしないというわけにはいかないので、サッカーをすることを前提にすると、やっぱり無観客試合が一番可能性が高いんです。こうやって、とにかく可能性の高いところからやっていくべきなんですね。そうしないと、再開すらできなくなってしまうと僕は思います。
三歩進んで二歩下がるがJ復活の近道
ですので、「許容できるコンティンジェンシープラン(緊急時対応計画)なのか」というところから始めていけばいいと思います。試合観戦の条件は段階的に進めて、例えば半分くらいの観客数で、スタンドでも2メートルくらい間隔を空けるところから始める。
ヴィッセル神戸のようにチャントなしから始めるとか、何でもいいんですけど、その共有範囲を少しずつズラしていく。それで何か不都合なことがあれば戻していくというのを繰り返して、「三歩進んで二歩下がる」ようなやり方でJリーグを復活させていけばいいんです。
それでうまくいけばACLもやる。あるいはルヴァンカップも行うというように、徐々に戻していくというのが、回り道のようで一番の近道だと思っています。それ以外にあまり良い方法はないですね。
ですので、僕は「無観客での開催を」とずっと言い続けているんです。何度も言うように、やはり無観客から始めるのが一番現実性が高いと思います。
(文:岩田健太郎)
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