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イングランド代表、EUROメンバーを妄想! もし今年開催されていたら…最強SBを生かす起用法とは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 内藤秀明 photo by Getty Images

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イングランド代表
【写真:Getty Images】

 さてワントップはほぼ文句なしでトッテナムのハリー・ケインで決まりだろう。もちろんチェルシーのタミー・エイブラハムも見てみたく、悩ましいところもある。リーグ戦で25試合13得点決めるなど、一定の結果を残しており、上背があるにも関わらずスピードも技術もあるその万能性には驚きが隠せない。

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 ただ、ケインと比べてしまうと、ポストプレー、ボックス内の駆け引き、ゴール前での冷静さなど、多くの面でやや見劣りしてしまう点も事実だ。まだ22歳、まだまだ未来がある。

 ウイングに関しても片方にはラヒーム・スターリングを配置したいところだ。前回のワールドカップでは、決定機を外しまくったことで、批判が集まったがこの2年間で大幅な成長を見せた。突破力は当時のまま、絞ってパスを引き出すプレーから、ゴール前で冷静にシュートを放つ決定力まで、あらゆる能力が向上した。左右どちらもこなす器用さも良い。 

 そしてもう一枚に関しては、これまた好みが分かれる。

 今、イングランドで最も期待されている10代の若手でもある、ジェイドン・サンチョを推す声が一番人気だろうか。今季リーグ戦27試合で17ゴール17アシストと、圧巻の成績を残しているアタッカーは、突破力、クロス精度、パスワークどれをとってもトップクラスの万能型である。

 ただ特にパスワークの起点を置きたい場合は、ジェームズ・マディソンが適任だろうか。わかりやすく説明すると、全盛期の香川真司に似ているイングランド人アタッカーは、スペースにボールを引き出して展開するプレーが上手い。

 あるいはパスワークを放棄してでも、よりゴールに直結するプレーを臨むのであれば、マーカス・ラッシュフォードだ。10代でデビューして以降やや伸び悩んでいる印象の強かったスピードスターは今季その能力が覚醒した。

 昨季はキャリアで初めてプレミアで10得点決めた選手が、今季は22試合で14ゴールをマーク。一瞬で相手をはがすスプリント能力と、クラブの大先輩であるクリスティアーノ・ロナウドを彷彿とさせるパワーキックを併せ持つ怪物が才能をようやく発揮するようになってきたのだ。

 誰を選ぶのか悩ましいところではあるが、サンチョがスターリングとやや役割が被ってしまっていることを考えると、個人的にはラッシュフォードを推したい。

 いずれにしてもこのポジションには他にも突破力が売りのチェルシーのカラム・ハドソン=オドイやレスターのハーヴィー・バーンズ、ゲームメイカーのマンチェスター・シティ所属フィル・フォーデンなど、多くの若手選手が台頭していきている。

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