中盤
【写真:Getty Images】
中盤は2枚か3枚の選択がある。インサイドハーフで起用したい選手が沢山いるので、本来3枚の組み合わせにしたいところなのだが、現実的には難しいだろう。というのも今のイングランド代表には、アンカーをこなせる選手がいないのだ。
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正確にいうと、今季、リバプールのジョーダン・ヘンダーソンが、クラブでそのポジションを予想以上にこなし、ファビーニョの負傷離脱の穴を最小限に抑えたことが記憶に新しい。そういう意味ではヘンダーソンならやれなくはないのだが、彼も本職はアンカーではない。より運動量の豊富さを生かせるインサイドハーフか2センターの一角だ。
なによりアンカーとしてのタスクをこなすことを期待されていた守備的MFデクラン・ライスが、ウェストハムでアンカーとしてプレーした結果、機動力が足りず散々な出来だったことを考えると、やはり2センターにしておいたほうが無難かもしれない。
このポジションの一人目は、キャプテンシーなども考慮に入れると、ヘンダーソン指名で決まりだろう。そしてキャプテンの相方に関しては好みが分かれるかもしれない。
推進力に期待したい場合は、リバプールのアレックス・オクスレイド=チェンバレンや、アストンヴィラ所属のジャック・グリーリッシュを配置してもいいし、主導権を握ってパスワークでリズムを作りたい場合はトッテナム所属のハリー・ウィンクスか本来は2列目の選手だがレスターのジェイムズ・マディソンやチェルシーのロス・バークリーを配置してもいい。
ただしこのチームにはアレクサンダー=アーノルドという飛び道具があることを考えると、少なくともスタメンは守備的な選手であるライスを置くほうが無難ではないか。彼自身も展開力はあるし、隣に機動力のあるヘンダーソンを置いて、欠点をカバーしてもらえるのであれば体格の大きさを生かした球際の強さやポジショニングの良さで攻撃を未然に防ぐカバーリング能力など価値を示すことができる選手ではあるのだ。