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イングランド代表、EUROメンバーを妄想! もし今年開催されていたら…最強SBを生かす起用法とは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 内藤秀明 photo by Getty Images

ウイングバック

イングランド代表
【写真:Getty Images】

 さて、右のサイドバックやウイングバックは、イングランド代表で、あるいは、全世界的に見ても最も競争の激しいポジションである。

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 ウォーカーはCBでカウントしたが他にも、ワールドクラスのキック精度を持つリバプールのトレント・アレクサンダー=アーノルド、サイドではどんなスピードスターでも確実に止めるユナイテッドのアーロン・ワン=ビサカ、体格の良さを生かした守備と高速クロスが持ち味のチェルシーの万能型DFリース・ジェームズなど、タレントは豊富だ。

 他にもクロスが売りのアトレティコ・マドリー所属キーラン・トリッピア、縦への推進力で違いを作るノリッジ所属マックス・アーロンズなど、挙げだせばキリがない。

 ただスタメンで見たいのは、何と言っても、アレクサンダー=アーノルドだろう。今や世界最高のクロッサーに成長したアーノルドを守備から解放し、そのキック精度の高さをいかんなく発揮できる環境に配置することで、アシストを量産させたいところである。おそらくではあるが、このイングランド代表の好機はここから始まるはずだ。

 そしてリードしている展開の試合終了間際など、守りたい展開になった場合、交代でワン=ビサカを投入し、3バックというよりドン引きの5バックに変えるというのも手だろう。

 なおワン=ビサカに関しては、その守備力の高さと、攻撃面で詰まることが多いことから、SBやウイングバックよりも3CBの一角を推す声も一定あるようだが、個人的には反対したい。

 というのも、確かにワン=ビサカは攻撃参加が苦手で、確かにビルドアップは未だに成長の兆しを見せないが、クロスは下手というわけではないのだ。年明け以降、リーチの長さを生かして、相手の届かない場所にボールを置いて伸びきった状態のまま送るクロスで一定の決定機を演出するようになっている。

 また守備に関しても得意なのはあくまで、相手のスプリントについていく俊敏性と、想像以上に伸びてくるタックルを披露できるサイドでの一対一だ。中央で人よりもスペースを守るクロス対応などは未だに苦手としており、プレーエリアが内側になる3バックの一角だと良さが発揮できない可能性が高い。

 なお左ウイングバックもタレント豊富だが、ここまでの実績を考えるとベン・チルウェルが妥当か。アレクサンダー=アーノルドとは違い高いスプリント能力で左サイドの攻撃にアクセントを加えてくれるはずだ。

 あるいは、もしベテランの力が必要な場合、インテル所属アシュリー・ヤングを配置しても良いし、より攻撃的に臨むのであれば、18歳アーセナルのブカヨ・サカを配置すれば、得意のまた抜きからのドリブル突破や精度の高いクロスの供給も見られるはずだ。ウイングバックなら守備面のタスクがSBより減ることで、様々な選択の可能性が出てくる。

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