GK
【写真:Getty Images】
GKに関しては、現在の1stチョイスはエバートンのジョーダン・ピックフォードだ。「ピックセーブ」ことシュートストップ能力に定評があり、ベスト4まで躍進した2018年のワールドカップの経験があることも考えると、この強気な守護神に任せるのが無難かもしれない。
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一方でミスが比較的多いことも事実。やや動きすぎな傾向にあり、不用意な飛び出しもゼロではない。リバプールのアリソンなど、トップオブトップのGKと比較しても守備範囲が狭いわけでもないが、ピンチの状況での判断が不安定なのだ。
他の選択肢を考える際に、候補に入るのは今季のシェフィールド・ユナイテッドの躍進を支えたディーン・ヘンダーソンだろうか。ピックフォード以上のスーパーセーブを見せることも多々あり、非常に目立った存在だったが、その実キャッチングなど基本的な技術の部分で課題も残す。
さらにいうと、ビルドアップが非常に苦手で、彼をGKに置いた時点で、低い位置でのビルドアップを諦める必要がある。そういう意味では、ややピーキーな存在と言えるかもしれない。
一番、欠点が少ないのは2018/19シーズンに負った大けがから復帰し、今季も安定したセービングを披露したバーンリーのニック・ポープだろうか。
どっしりと、安定している「静」のGKという印象で、セービングの場面でも空中戦でも、その体格を生かして不安定さを見せない。反応もトップレベル。基本的に安全第一で、守備範囲は普通だが、出るべき場面では前に出ることもできる。
懸念点はビルドアップだろうか。所属クラブでは基本的に、蹴ってしまう場面が散見するが、それはバーンリーがロングボールを重視していることが原因だ。繋ぐ場面をよく見てみると、意外とそつなくこなす。それでいて、自分の能力以上の繋ぎはせず、危なければ素早くクリアする判断も悪くない。
これらを考えると、筆者の考えでは、一番ホープにチャンスを与えることこそが、一番ベターではないだろうか。総合的に見れば一番能力が高い印象だ。