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クロップが選んだ“ブンデス歴代ベストゴール”。ナイジェリア10番オコチャの芸術的ダンス

text by 編集部 photo by Getty Images

ジェイ=ジェイ・オコチャ
【写真:Getty Images】

 自身の率いたボルシア・ドルトムントや、ライバルとして激闘を繰り広げたバイエルン・ミュンヘンなども含めて、ブンデスリーガの歴史に残る数多くのスーパーゴールを目撃してきた現リバプールのユルゲン・クロップ監督。その名将がリーグ史上最高のゴールに挙げているのが、ナイジェリアの伝説的名手ジェイ=ジェイ・オコチャが27年前に記録したひとつのゴールだ。

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 高い身体能力やテクニックを備えた選手が多いナイジェリア代表の中でもひときわ輝く技巧派として、2002年日韓大会も含めた3回のワールドカップで「10番」を背負ったオコチャ。クラブレベルではパリ・サンジェルマンやボルトンなどで活躍したほか、若手時代にはブンデスリーガのフランクフルトでもプレーしていた。

 そのオコチャがキャリア屈指のスーパーゴールとして語り継がれる1点を挙げたのは1993年8月31日のカールスルーエ戦。ペナルティーエリア内で味方選手からパスを受けると、右へ左へと変幻自在のドリブルでGKとDF陣を何度も翻弄し、最後は小さな振りからの鋭いシュートをゴール右へ突き刺した。オコチャの技術に圧倒されてしまったカールスルーエのGKは、後にバイエルンとドイツ代表で不動の守護神となるオリバー・カーンだった。

 このゴールはドイツメディアによるシーズンベストゴールなどにも選出。クロップ監督も、英紙『ガーディアン』の5月31日付インタビューでアフリカが生んだ名選手たちについて語る中で、「彼(オコチャ)はドイツのサッカー史上最もスペクタクルなゴールを決めた。カーンとDFたちは5分間も地面に転がされてしまったかのようだった」と振り返っている。

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