ロシアワールドカップ(2018)
【写真:Getty Images】
背番号10:ミケル・ジョン・オビ(天津泰達)
生年月日:1987年4月22日(当時31歳)
個人成績:3試合出場/0得点0アシスト
監督:ゲルノト・ロール
戦績:グループリーグ敗退
クラブレベルでは11年間在籍したチェルシーを退団し、中国超級リーグの天津泰達へと移籍して2シーズン目。キャリアが下り坂に入り始めたタイミングで迎えた、自身2度目のワールドカップが2018年のロシア大会だった。
チェルシーでは主力に定着しきれなかった。それでもナイジェリア代表では絶対的な地位を築いていたミケルは2大会連続で背番号10を任され、ロシアではさらにキャプテンマークも巻いた。グループリーグでは3試合全てに先発出場と存在感は相変わらずだったものの、チームとしての結果がなかなか出せなかった。
初戦でのちにファイナリストとなるクロアチア代表に0-2の敗戦を喫するも、第2戦でアイスランド代表に2-0の勝利を収める。ところが決勝トーナメント進出の可能性を残した第3戦でアルゼンチン代表に屈し、ミケルにとって最後のワールドカップは幕を閉じた。
この後、長きにわたって背番号10を着けていたキャプテンは2019年夏のアフリカネーションズカップをもってナイジェリア代表から引退することを表明。その大会ではなかなかコンディションが整わず2試合の出場にとどまり、準決勝まで進んだチームの快進撃にあまり貢献できなかった。ナイジェリア代表での通算成績は91試合出場6得点だった。
2019年1月に天津泰達を退団して欧州に戻り、イングランド2部のミドルスブラと契約。同年夏からはトルコ1部のトラブゾンスポルに活躍の場を移し、首位に立つチームの中心選手となっていたが、今年3月に自ら契約解除を申し出た。理由は新型コロナウイルスの感染拡大にともない、ロンドンに戻って家族と過ごすためだった。
【了】