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代表 4年前

フランス代表、背番号10の系譜。栄光と転落…王者たちが受け継いできた誇り高き称号

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

ロシアワールドカップ(2018)

キリアン・エムバペ
【写真:Getty Images】

背番号10:キリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン)
生年月日:1998年12月20日(当時19歳)
個人成績:7試合出場/4得点1アシスト

監督:ディディエ・デシャン
戦績:優勝



 2016/17シーズンにモナコで衝撃的な大ブレイクを遂げ、2017年3月に18歳でフランス代表デビューを果たした。瞬く間にレ・ブルーで主力の座へと上り詰めた若き至宝は、ロシアワールドカップのグループリーグ第2戦・ペルー代表戦でワールドカップ初得点を挙げる。この時、まだ19歳183日だった。

 その後もセンセーショナルな活躍ぶりでムバッペは世界的ビッグタレントとしての評価を確立していく。ラウンド16のアルゼンチン代表戦では2得点1アシスト。そして決勝のクロアチア代表戦でも勝利を決定づけるチームの4点目を奪い、フランス代表に1998年以来の世界タイトルをもたらした。

 10代の選手がワールドカップ決勝でピッチに立ったのは、ムバッペが史上3人目。過去には1958年スウェーデン大会のブラジル代表FWペレと、1982年スペイン大会におけるイタリア代表DFジュゼッペ・ベルゴミの2人しかいなかった。

 初のワールドカップで4得点と目覚ましい結果を残したムバッペは、大会のベストヤングプレーヤー賞を受賞した。そして、2018年にはフランスの年間最優秀選手にも選ばれている。ロシアワールドカップはサッカー界の向こう10年を引っ張っていくであろう超逸材の飛躍が加速した大会と言えそうだ。

【了】

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