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代表 4年前

フランス代表、背番号10の系譜。栄光と転落…王者たちが受け継いできた誇り高き称号

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

南アフリカワールドカップ(2010)

シドニー・ゴヴ
【写真:Getty Images】

背番号10:シドニー・ゴヴ(リヨン)
生年月日:1979年7月27日(当時30歳)
個人成績:3試合出場/0得点0アシスト

監督:レイモン・ドメネク
戦績:グループリーグ敗退



 2002年の日韓ワールドカップ直後にフランス代表デビューを飾り、2006年ドイツワールドカップは直前の追加招集でメンバー入りを果たしていた。そしてジダンが着用していた背番号10を受け継いで迎えた自身2度目のワールドカップが、2010年の南アフリカ大会だった。

 2009年1月にアキレス腱断裂の大怪我を負ったものの、シーズン終了後の同年6月にはフランス代表に復帰するまでになっていた。だが、リヨンのリーグ7連覇に中心選手として大きく貢献したウィンガーのキャリアはこの怪我の前後で対照的な曲線を描いている。

 南アフリカの地でゴヴはグループリーグ3試合に出場したものの、ゴールやアシストはなく、フランス代表も1分2敗という予想外の大不振で決勝トーナメント進出を逃してしまう。そして大会後、ゴヴは11年間在籍したリヨンを契約満了で退団すると、ギリシャの強豪パナシナイコスへと新天地を求めた。

 ところが度重なる規律違反も影響し、ギリシャでの挑戦は1年のみに。2011年夏からは母国フランスに戻ってエヴィアンと契約するも、かつてのような輝きを取り戻すことはできず2年間で退団。その後、古巣リヨンとアマチュア契約を結んで半年間セカンドチームでプレーし、2014年1月にフランス代表時代のチームメイトでもあるリュドビク・ジュリが所属する同国4部のモン・ドール・アゼルグへと移籍した。

 その後、2015年夏にはアメリカへ渡って短期間プレーしたのち、フランスに戻って6部リーグのアマチュアクラブに在籍。38歳になる直前の2017年夏まで現役を続けていたが、先述の通り南アフリカワールドカップ後からゴヴのキャリアは急速に下降線を描いていった。

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