ドイツワールドカップ(2006)
【写真:Getty Images】
背番号10:ジネディーヌ・ジダン(レアル・マドリー)
生年月日:1972年6月23日(当時33歳)
個人成績:6試合出場/3得点2アシスト
監督:レイモン・ドメネク
戦績:準優勝
EURO2004終了後にフランス代表からの引退を宣言していたが、母国がワールドカップ予選敗退の危機に瀕していたタイミングで盟友たちからの説得を受けて代表復帰を決断。見事にチームを復活させてドイツでの本大会出場に導いた。
自身3度目のワールドカップは序盤こそ低調だったものの、徐々に調子を上げて決勝トーナメントに入ると決定的なゴールやアシストを連発する。ラウンド16のスペイン代表戦で1得点1アシスト、準々決勝のブラジル代表戦ではティエリ・アンリの決勝点をアシストし、準決勝のポルトガル代表戦では自ら決勝点を奪った。
そして「現役最後の試合」と決めて臨んだ決勝のイタリア代表戦で、あの有名な事件が起こる。開始7分で結果的に現役ラストゴールとなるPKを決めていたジダンは、1-1で迎えた延長後半に我を失った。相手DFマルコ・マテラッツィの挑発に激怒して、頭突きを見舞ったのである。
もちろん一発レッドカードで退場となり、ジダンの現役生活はまさかの形で終わりを迎えた。そしてフランス代表はPK戦の末に敗れ、イタリア代表に世界の頂点の座を譲ることとなった。それでもドイツワールドカップの大会最優秀選手賞を受賞し、最後まで世界最高のファンタジスタであり続けた。
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