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世界最高の中盤は誰だ! セントラルMF能力値ランキング16位~20位。名門の新たな逸材、古巣に嫌われた男とは?(19/20シーズン確定版)

シリーズ:19/20能力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

16位:スペインが生んだテクニシャン

チアゴ・アルカンタラ
チアゴ・アルカンタラの能力値や今季リーグ戦成績など【写真:Getty Images】

MF:チアゴ・アルカンタラ(スペイン代表/バイエルン・ミュンヘン)
生年月日:1991年4月11日(29歳)
市場価格:4800万ユーロ(約57.6億円)
今季リーグ戦成績:22試合出場/3得点0アシスト


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 バルセロナの下部組織で育ったスペイン人MFは、2013年より恩師ジョゼップ・グアルディオラ監督とともにバイエルン・ミュンヘンへ移籍。これまでにブンデスリーガ、DFBポカール、FIFAクラブワールドカップ制覇などに貢献してきた。また、スペイン代表としても背番号10を身に付けロシアワールドカップに出場するなど、貴重な戦力として奮闘中。ペップが見出したその才能に間違いはなく、世界でもトップレベルの力を持つ選手である。

 チアゴ・アルカンタラの最大の武器はやはり「テクニック」と言えるだろう。左右両足でボールを自由自在に操ることを可能としており、ファーストタッチで相手をかわしてしまうことも少なくない。アンドレス・イニエスタを彷彿とさせるような細かいタッチを駆使した「ドリブル」の精度も抜群で、狭いスペースにも躊躇せずに侵入していく。能力値で見ても「テクニック」と「ドリブル」の両方が「90」越えとなっているなど、この点に関しては世界でもトップレベルにあると見て間違いない。

 また、パスセンスに関しても一級品。ボールの受け方が非常に上手く、パス捌きの安定感もピカイチで、針の穴に糸を通すかのような繊細で鋭いラストパスは観る者を魅了するほど美しい。常にゴール前で新しいアイデアを生み出すことも可能なので、対峙する選手からすると抑えることが極めて難しい男である。組み立て、崩し、さらにフィニッシュと攻撃面のグレードを常に高めることができるチアゴは、まさに唯一無二の存在であると言えるのではないか。

 技術面のクオリティが申し分ない一方で、課題は「フィジカル」面。怪我による離脱を強いられることが少なくないなど、このあたりの脆さは明らかだ。さらに、守備意識ももう少し高めたいところである。

【了】

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