17位:デンマークの働き屋
MF:トーマス・ディレイニー(デンマーク代表/ボルシア・ドルトムント)
生年月日:1991年9月3日(28歳)
市場価格:1750万ユーロ(約21億円)
今季リーグ戦成績:6試合出場/0得点0アシスト
【今シーズンの欧州サッカーはDAZNで!
いつでもどこでも簡単視聴。1ヶ月無料お試し実施中】
デンマークの名門コペンハーゲンで頭角を現した28歳のMFは、2018年夏にボルシア・ドルトムントに加入。昨季は新天地1年目ながらリーグ戦30試合に出場するなど、献身的にチームを支えていた。今季は怪我の影響で前半戦をほぼ棒に振ってしまった同選手だが、今月16日に行われたブンデスリーガ第26節、シャルケとのゲームでは先発出場。攻守両面で奮闘し、チームの4-0快勝に大きく貢献している。
冗談好きでオープンな性格の持ち主としても知られるトーマス・ディレイニーは、主に守備面で存在感を放つことができる選手だ。無尽蔵のスタミナを装備しており、カバーするエリアは非常に広範囲。「フィジカル」も強く、味方のピンチを早い段階で潰すことを可能としている。攻守の切り替えも素早いため、チームにハイプレスのスイッチを入れることもあるなど、90分間強度の高いプレーを継続できる存在である。
そして「パス」の安定感も抜群。ボールを奪ってから味方に渡すまでが非常にスムーズで無駄なく、このあたりに視野の広さと状況判断の速さというものを感じることができる。ボール奪取後、テンポの速い攻めを基本とするドルトムントには合ったプレースタイルだ。また、得点力自体はそこまで高くないが、左足から放たれるミドルシュートの威力も見逃せないポイントである。
爆発的な「スピード」を誇っているわけでもなく、「テクニック」も凡庸なディレイニーだが、中盤でのタフな仕事ぶりは他の並み居るプレーヤーにも劣らないと言えるだろう。今冬、チームにはエムレ・ジャンという強力なライバルが加わったが、果たしてデンマーク代表MFは激しい競争に打ち勝つことができるか。その点を含め、今後も注目していきたい。