【写真:Getty Images】
Jリーグは22日、第8回新型コロナウイルス対策連絡会議後にNPBとの合同記者会見をオンラインで行った。
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具体的な決定事項はなかったが、今回発表された新提言で「当面の間は無観客」で実施すると示されている。Jリーグ再開後は無観客で実施し、段階的に緩和していく方向で進んでいるようだ。
そして再開となった場合、選手やスタッフなどの感染の有無が重要になってくる。専門家は事前検査の必要性を述べた。愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授の三鴨廣繁氏はすでに再開されているドイツや韓国などを例に挙げ、「この提言の中では事前検査も考えるべきと記載した理由は、再開や開幕にあたって十分準備してきたが、さらにこれほど準備してきているんだというアピールもある」と述べた。
また、三鴨氏は検査方法について「具体的な方法についてはPCR検査がゴールドスタンダードなのは言うまでもない。抗原検査は実際に感度が悪いというデータも出ている。抗原検査ではなく血液でやる抗体調査は、個々の健康状態を調査するのには向かない。サッカーと野球で差をつけてもいいかもしれないが、事前検査は前向きに考えていただきたいと加えさせていただいた」と話している。
また東北医科薬科大学医学部感染症学教室特任教授、東北大学名誉教授の賀来満夫氏は「事前検査というのは、私は必要だろうと判断している。東京五輪などの予選なども出てきた時に、ある程度選手同士がお互いに不安を持たないでやれるように検査なども必要。検査の特異性や感度に課題があるのは事実なので、例えばPCR検査の全自動ロボットが出てきていて、ものすごいスピードでかけられるキットも出てくる」と事前検査の重要性を述べている。
すでに再開されたドイツ・ブンデスリーガや韓国・Kリーグを参考にし、事前検査を行って選手への安全を確保した上で再開となるだろう。
【了】