12位:バイエルンのドリブラー
FW:キングスレー・コマン(フランス代表/バイエルン・ミュンヘン)
生年月日:1996年6月13日(23歳)
市場価格:4000万ユーロ(約48億円)
今季リーグ戦成績:15試合出場/2得点2アシスト
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8歳からパリ・サンジェルマン(PSG)の下部組織に所属し、わずか16歳でトップチームデビューを果たした確かな才能の持ち主。2014年にはユベントスへ、そして2015年からは現在も所属するバイエルン・ミュンヘンに加入するなど、これまでに輝かしいキャリアを歩んできた存在だ。一方で、過去に妻であるセフォラ・グエニョンさんに暴行を加えたとして逮捕されるなど、ピッチ外では問題児としても知られている。その他にもロベルト・レバンドフスキと殴り合いの喧嘩を行うなど、何かと話題に欠かぬ男だ。
そんなキングスレー・コマンだが、ウインガーとしては確かな能力を持っている。特筆すべきは「スピード」を活かした「ドリブル」。派手なフェイントを使う印象はないが、ボールを大きく蹴り出し、抜群の加速力を発揮してサイドを切り裂くことができる。カットインの鋭さでは劣るかもしれないが、「ドリブル」の威力に関しては昨季限りでバイエルンを退団したフランク・リベリを彷彿とさせるものがあると言えるだろう。また、これまでには独りよがりなプレーも目立ったが、ここ最近は味方選手との連係にも向上の気配が。このあたりは一つの成長と言えるだろう。
一方でクロスやフィニッシュの精度に関しては改善の余地あり。実はコマンは、これまでにリーグ戦やカップ戦などで二桁得点や二桁アシストを記録したことが一度もない。そもそもの出場時間があまり多くないという点はあるが、ウインガーとしては少し寂しい数字であることは間違いない。「ドリブル」や「スピード」に関してはトップクラスだが、より相手にとって脅威となるにはこうした部分を伸ばしていく必要がありそうだ。
そして、コマンが抱える最大の不安は負傷離脱の多さ。先述した「そもそも出場時間があまり多くない」という原因は間違いなくこの部分にある。すでに「癖」になってしまっている可能性が十分高いが、なんとかフル稼働できるシーズンを作りたいところだ。