かつての“浪速の黒豹”は…
2003年J1・1stステージ第14節:名古屋グランパス戦の先発メンバー
パトリック・エムボマ(元カメルーン代表)
生年月日:1970年11月15日(当時32歳)
在籍期間:2003年〜2004年
J1通算成績:79試合出場/48得点
1997年から1998年にかけてガンバ大阪でプレーし、圧倒的な身体能力で数々のアクロバチックなゴールを叩き込み、絶大なインパクトを残したカメルーン代表ストライカーだ。日韓ワールドカップに出場した後の2003年から東京ヴェルディにやってきて、ガンバ時代の再現が期待された。
しかし、かつて“浪速の黒豹”と恐れられた頃の姿ではなかった。すでに30代に突入しており身体的な衰えもある中、負傷も増えて本来のパフォーマンスを取り戻せず。周りからの大きな期待とは裏腹に、不振の悪循環にはまっていった。
ヴェルディでの1年目こそリーグ戦23試合出場で14得点を挙げたが、2年目の2004年はひざの負傷の影響でパフォーマンスが低下し、シーズン途中にヴィッセル神戸へ移籍することとなった。ガンバ時代の1997年にリーグ戦28試合出場25得点を記録していたことを考えれば、物足りない数字だった。
2005年5月に神戸で現役を引退した後は実業家として、またFIFA公認代理人や解説者としても活躍している。
●2003年J1・1stステージ第14節:名古屋グランパス戦の先発メンバー
▽GK
高木義成
▽DF
柳沢将之
林健太郎
米山篤志
三浦淳宏
▽MF
山田卓也
ラモン
小林慶行
平野孝
▽FW
桜井直人
パトリック・エムボマ
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