ロシアW杯
ベルギー戦の先発メンバー
監督:西野朗
戦績:ベスト16
背番号8:原口元気(デュッセルドルフ)
生年月日:1991年5月9日(27歳)
個人成績:3試合出場/1得点0アシスト
17歳で浦和レッズとプロ契約を結び、世代別代表でも主力として活躍した原口元気。11年10月のベトナム戦で代表デビューを飾ったが、出場機会をなかなか掴むことができなかった。それでも、14年夏にブンデスリーガのヘルタに移籍すると、デビューから約4年が経った15年6月に、4試合目の出場で代表初ゴールを決め、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督率いる日本代表に定着した。
ワールドカップアジア最終予選では、三浦知良や呂比須ワグナーが記録した3試合連続ゴールを抜く4戦連続ゴールをマーク。日本代表を6大会連続の大舞台へと導いた原口は、背番号8を背負って初のワールドカップに臨んだ。
ハリルホジッチ監督は原口を左サイドで起用することが多かったが、大会前に就任した西野朗監督は右サイドで起用した。日本代表は初戦のコロンビア戦に勝利し、セネガル代表から勝ち点1をもぎ取った。この2試合に先発した原口は、絶え間なく上下動を繰り返してチームに貢献した。
原口が欠場したポーランド戦は敗れたものの、日本代表はグループステージを突破。迎えたベルギーとのラウンド16で原口は2戦ぶりに先発メンバーに復帰した。
前半をスコアレスで折り返した一戦は、後半早々にスコアが動いた。左サイドでボールを奪取した乾貴士は中央の柴崎岳へパスを送る。原口はそれを見るや否や右サイドを全速力で駆け上がった。柴崎のスルーパスはヤン・フェルトンゲンの足をすり抜けて原口へ渡り、思い切り右足を振り抜く。GKティボー・クルトワの伸ばした長い腕に届かないシュートは、ファーサイドのポストに当たってゴールへと収まった。
その4分後に今度は乾のゴールが決まり、日本代表は2点のリードに成功する。誰もが日本代表史上初のベスト8を意識したのも束の間、日本代表は終盤に3失点。「ロストフの悲劇」と呼ばれる逆転負けを喫して大会を去ることになった。
●ベルギー戦の先発メンバー
▽GK
川島永嗣
▽DF
酒井宏樹
吉田麻也
昌子源
長友佑都
▽MF
柴崎岳
長谷部誠
原口元気
香川真司
乾貴士
▽FW
大迫勇也
【了】