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Jリーグ 5年前

サンフレッチェ広島、歴代最強外国籍選手5人。ハシェック、ストヤノフ、ミキッチ…親日家たちと歩んできた歴史

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

韓国でスパイ扱いされても…

Sanfrecce_1995
1996年1月1日:天皇杯決勝・名古屋グランパス戦の先発メンバー



ノ・ジュンユン(元韓国代表)

生年月日:1971年3月28日(49歳)
在籍期間:1993年〜1997年
J1通算成績:215試合出場/43得点
J2通算成績:33試合出場/5得点

 ノ・ジュンユンは韓国代表として初めてJリーグでプレーした選手だが、当時の日韓関係は今よりも険悪で、風当たりは強かった。代表活動中は日本側に通じるスパイ扱いも受けたという。彼にとって日本への移籍は自らの力を試し、成長するためのステップアップだった。

 韓国で嫌われても広島では愛され、チームに欠かせない選手として活躍した。豪快な突破力で高木琢也やハシェック、パベル・チェルニーと強力な攻撃ユニットを形成。在籍2年目にはリーグ戦10得点、3年目は13得点を挙げ、2年連続で二桁得点を達成している。1995年の天皇杯準優勝にも大きく貢献した。

 1994年アメリカワールドカップのアジア最終予選中、複数チームが宿泊する合同宿舎では広島のチームメイトだった森保一ら日本代表選手たちにキムチなどの差し入れをしたことでも知られる。その後、ワールドカップには1994年と1998年の2度にわたって出場した。

 広島退団後はオランダに渡ってNACブレダでプレーし、セレッソ大阪やアビスパ福岡でも活躍。Jリーグでは通算248試合に出場した。

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