【写真:Getty Images】
新型コロナウイルスの影響により中断されているオランダ・エールディビジの2019/20シーズンは、このまま打ち切りとなる可能性が高くなった。その後の対応として、リーグタイトルの行方にも注目が集まっている。
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オランダ政府は国内での大規模イベントの開催禁止期間を9月1日まで延長することを発表。サッカーの試合は無観客でも開催が不可能となり、オランダサッカー協会(KNVB)は21日に「2019/20シーズンをプレーし続けることはできないだろう」と見通しを示した。今後各クラブとの協議が行われ、打ち切りの正式決定に至ることが見込まれる。
オランダ紙『デ・フォルクスクラント』が伝えたところによれば、エールディビジのシーズンが途中で終了した場合の優勝チームや順位の決定法についてレギュレーションでは明確に規定されていないとのこと。リーグ主催者が各方面との調整を行った上で決定を下すことが見込まれている。
各チームはシーズンの約3分の2にあたる25試合または26試合を消化しており、中断時点で首位に立っていたのは勝ち点56のアヤックス。だがDF菅原由勢の所属するAZも勝ち点で並び、得失点差で2位につけていた。
順位決定に関するエールディビジのレギュレーションでは、勝ち点に続いて得失点差が優先される。中断時点での順位がそのまま最終順位になるのであればアヤックスの優勝が認定されると想定され、『テレフラーフ』紙もアヤックス優勝が濃厚との見方を伝えている。
だが全日程が消化されなければ、対戦した相手が異なるなどの不公平もあるため、AZとしては僅差で優勝を逃すことに納得はしがたいかもしれない。しかもAZは、直接対決ではアヤックスに2戦2勝を収めていた。『デ・フォルクスクラント』は、優勝チーム「無し」という決定が下されることもひとつの可能性だという見通しも示している。
【了】