カカー
【写真:Getty Images】
MF:カカー(ブラジル代表/ACミラン)
生年月日:1982年4月22日(当時24歳)
06/07シーズンリーグ戦成績:31試合8得点7アシスト
06/07シーズン市場価格:7000万ユーロ(約84億円)
ブラジル代表主な出場大会:2002年FIFAワールドカップ・日韓大会(背番号23)、2005年FIFAコンフェデレーションズカップ(背番号8)、2006年FIFAワールドカップ・ドイツ大会(背番号8)、2009年FIFAコンフェデレーションズカップ(背番号10)、2010年FIFAワールドカップ・南アフリカ大会(背番号10)
ブラジル代表の10番の中でも多くの人に愛されたのがカカーだ。ACミランのトップ下としてセリエA、UEFAチャンピオンズリーグを制するなど当時のサッカーシーンの中心的存在であり、代表では長く8番だったが09年のコンフェデレーションズカップで10番を背負った。端正な顔立ちや誠実な人柄も相まって、カカーがきっかけでサッカーファンになったという若者も多い。
基本データ・能力値の対象としたのはチャンピオンズリーグで得点王、MVPに輝きミランの優勝に貢献してFIFA最優秀選手賞とバロンドールを受賞した06/07シーズンのもの。
最高評価となったのは、やはり「ドリブル」と「スピード」。トップ下を主戦場とし、中央の密集地帯を突破していく様は世界中を探しても彼以外にはできないものだった。足の速さと加速力という点に関しては、歴代のブラジル代表の中でもトップクラスといえるだろう。
高い身体能力と優れたテクニックによって、たった一人で相手DFラインを崩壊させる力を持つだけに、「攻撃力」の数値も高くなった。この06/07シーズンはリーグ戦の得点は8得点だったが、CLでは10得点を記録。また、前シーズンはリーグ戦14得点、翌シーズンも同15得点と高い得点力を見せていた。
かつては花形だったトップ下のポジションも今では絶滅危惧といえるだけに、改めてカカーのプレーを振り返れば忘れていたもしくは新たなサッカーの魅力に気付かされるだろう。
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