47位：バイエルンの最古参

MF：トーマス・ミュラー（元ドイツ代表／バイエルン・ミュンヘン）
生年月日：1989年9月13日（30歳）
市場価格：3200万ユーロ（約38.4億円）
今季リーグ戦成績：25試合出場／6得点16アシスト ※4月14日時点

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　フランク・リベリがフィオレンティーナへ去ったことで、今季でバイエルン・ミュンヘン在籍12年目を迎えたトーマス・ミュラーは同チームにおける“最古参”となった。セルジュ・ニャブリやキングスレー・コマンの成長、その他にも多くの実力者が揃うドイツ王者においてミュラーの立場は決して“絶対的”とは言えないないが、これまでの経験で培った攻撃センスは今なお錆びついていない。ベテランの風格に短い出場時間の中でもしっかりと役割を果たすことができる献身性は、まさに若手のお手本。やはり欠かせぬ存在だ。

　ミュラーには決して派手さはない。圧倒的な「フィジカル」を誇っているわけでもなく、「ドリブル」の鋭さも他の並み居るアタッカーに比べると見劣りする。ただ、幅広いポジションを高いレベルでこなすことができ、相手の嫌なスペースに侵入することができるなど「IQ」の高さは世界トップクラスだ。FWとしての「第六感」は際立っていると言え、この能力に関しては他のストライカーをまったく寄せ付けていない。これが、長年バイエルンで生き残ることができる要因と言えるだろう。前回は64位だった同選手だが、今回は47位。ハンジ・フリック監督の下での復活ぶりを見ても、妥当なのではないか。