日韓ワールドカップ
日韓ワールドカップの基本先発メンバー
シドニー五輪のメンバーの多くは、大会後にA代表へと引き上げられた。同じ年の10月に開催されたアジアカップで、稲本は4試合に先発して日本代表の優勝に貢献。決勝に駒を進めた2001年のコンフェデレーションズカップでも、5試合中4試合に出場している。アーセナルでは出場機会を掴めずにいたが、日本代表では不動の存在で、02年の日韓ワールドカップには主力として臨んだ。
2-2で引き分けた初戦のベルギー戦では、67分にゴールを決めている。ボランチから前線に飛び出してパスを受けた稲本は、相手DFを振り切って左足で豪快にゴールネットを揺らした。続くロシア戦では、左サイドからの低いクロスを柳沢がワンタッチで落としたところに反応し、右足でゴールに押し込んだ。稲本は日本代表を初の決勝トーナメント進出へと導く活躍を見せた。
決勝トーナメントでもトルコ戦に先発したが、前半に先制された日本代表はハーフタイムに2枚替えを行い、稲本はベンチへ退いている。ベスト16で大会を去ることになったが、日本代表の躍進に日本中が熱狂した。
●日韓ワールドカップの基本先発メンバー
▽GK
楢崎正剛
▽DF
松田直樹
宮本恒靖
中田浩二
▽MF
明神智和
稲本潤一
戸田和幸
小野伸二
中田英寿
▽FW
鈴木隆行
柳沢敦
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