【写真:Getty Images】
新型コロナウイルスの影響によりリーグ戦が中止されているスコットランドでは、このままリーグを打ち切るかどうかについてのクラブ投票が行われたが、何らかの技術的問題により投票が完了しないという想定外の事態となったようだ。英『スカイ・スポーツ』などが伝えている。
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スコティッシュ・プレミアシップ(1部)、チャンピオンシップ(2部)、リーグ1(3部)、リーグ2(4部)の4カテゴリで構成されるスコティッシュ・プロフェッショナル・フットボールリーグ(SPFL)では、現状のままリーグを終えるかどうかについて投票を実施し、各クラブに対して現地時間10日17時までに票の提出を求めていた。
プレミアシップではレンジャーズとハーツが打ち切りに反対。中断時点で2位のレンジャーズは1試合を多く残した状態で首位セルティックを13ポイント差で追っており、逆転優勝の可能性を残していた。FW食野亮太郎が所属するハーツは現在最下位であり、このままの順位でリーグ終了なら降格となる。だがレンジャーズとハーツを除く12チーム中10チームは打ち切りに賛成し、可決に必要な75%の基準を満たした。
一方2部のチャンピオンシップでは、10チームのうち7チームが打ち切りに賛成し、2チームが反対。だが残る1チームであるダンディーの票は「技術的に有効性に疑問がある」として、カウントされていない状態のようだ。その1票によって、10チームの75%以上となる8票に到達するかどうかが決まる。
3部、4部ではそれぞれ75%以上の賛成票が集まり、残されたダンディーの1票がキャスティングボードを握る状況となった。だがダンディーは10日にリーグ打ち切りに反対する姿勢を示しており、投票が有効だったとすれば反対票であることが有力視されている。
全カテゴリで75%以上の賛成票が集まれば、チャンピオンシップ以下のリーグは即時打ち切りとなる見通し。だがプレミアシップについては、各国リーグの全日程消化を求める欧州サッカー連盟(UEFA)との調整もあり、即座に打ち切りが決まるとは限らないようだ。
【了】