【写真:Getty Images】
ギリシャ1部のAEKアテネが、新型コロナウイルスによるロックダウン(都市封鎖)に違反したあるサポーターの罰金を肩代わりしたとして話題となっている。ギリシャ『アルファヴィータ』などが伝えた。
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世界各国にウイルスの影響が広がる中、ギリシャでも外出禁止などの措置が取られている。だがAEKアテネのサポーターである60歳の男性は、許可を得ることなく外出したとして警察から150ユーロ(約1万7800円)の罰金処分を科されたという。
外出の理由は、AEKが建設中の新スタジアムの工事の進み具合を確認することだった。この話を伝え聞いたAEKはクラブに対する熱意に感動したようで、男性に対して罰金額の負担を申し出ただけでなく、新スタジアムの第1号となるシーズンチケットをプレゼントすることを決めた。
「暗い日々の中で我々にとって嬉しいニュースだ。彼にはクラブの歴史的な(新スタジアムオープン)日に近くにいてほしい」とクラブ幹部のアンドレアス・ディマトス氏はコメント。だが男性に対して違反を繰り返さないよう念を押したこと、今後は他のファンに同様の対応を取らないことも強調している。
AEKはかつて使用していたスタジアムが1999年の地震で損傷し、2003年に取り壊し。その後はアテネのオリンピックスタジアムを使用してきたが、かつてのスタジアムの跡地に新本拠地建設を進めており、来年の完成が予定されている。
【了】