イビチャ・オシム(2007年AFCアジアカップ)
2007年アジアカップの基本先発メンバー
日本代表に定着した中村は、初めてのアジアカップで3位決定戦の韓国戦まで全6試合に先発出場する。
グループリーグ初戦のカタール戦では絶妙なスルーパスで先制点の起点になるなど、4-4-2のボランチとしてパスサッカーの中心を担った。しかし、大会3連覇が期待されながら、日本代表は準決勝でサウジアラビアに敗れ、3位決定戦でも韓国に屈した。
オシム監督は短い在任期間中にトレーニングキャンプも含めて65人もの選手を招集した。その中でも、中村はオシムチルドレンの1人としてジェフユナイテッド千葉時代の教え子たち以上とも言える寵愛を受けた1人だった。
中村をはじめ全員が司令塔的な気質の鈴木啓太、中村俊輔、遠藤保仁と構成する中盤は、他の時期の日本代表にはない独特の魅力を持ったユニットになっていた。
●2007年アジアカップの基本先発メンバー
▽GK
川口能活
▽DF
加地亮
中澤佑二
阿部勇樹
駒野友一
▽MF
中村憲剛
鈴木啓太
中村俊輔
遠藤保仁
▽FW
高原直泰
巻誠一郎
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