イビチャ・オシム
2007年アジアカップの基本先発メンバー
2006年ドイツワールドカップ後に発足したオシムジャパンで、中村の初招集は2007年3月のキリンチャレンジカップ・ペルー戦だった。同年7月のアジアカップまで、日本代表のユニフォームを着てピッチに立ったのはわずかに2試合しかなかった。
それでもアジアカップでは所属するセルティックと同じ右サイドで起用され、主力としてプレーする。ところが3連覇を期待された日本代表は準決勝でサウジアラビアに敗れ、3位決定戦もPK戦の末に宿敵・韓国に屈した。
オシムジャパン初出場のペルー戦で2アシストを記録し、アジアカップでも2得点と中村自身は結果を残したものの、2017年11月に指揮官が病に倒れたことで稀代の名将の下でのプレーはわずかな期間で終わってしまった。
イビチャ・オシム監督は日本代表を20試合率いて12勝5分3敗という成績だった。その中で中村がプレーしたのは10試合、5勝2分3敗(PK戦での1勝と2敗を含む)だった。
●2007年アジアカップの基本先発メンバー
▽GK
川口能活
▽DF
加地亮
中澤佑二
阿部勇樹
駒野友一
▽MF
中村憲剛
鈴木啓太
中村俊輔
遠藤保仁
▽FW
高原直泰
巻誠一郎
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