【写真:Getty Images】
欧州サッカー界屈指の大逆転劇として語り継がれる一戦。デポルティボがミランを逆転で下してチャンピオンズリーグ(CL)準決勝進出を決めたのは、ちょうど16年前の2004年4月7日だった。
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2016/17シーズンのCL決勝トーナメント1回戦では、バルセロナが1stレグでの0-4の敗戦からパリ・サンジェルマンを逆転。昨季の準決勝ではリバプールが1stレグでの0-3からバルセロナを逆転して決勝へ進んだ。だが過去数年で実現したこれらの逆転劇以前には、デポルティボ対ミラン戦こそが大逆転の代名詞的存在だった。
ミランはこの前年にCLを制した欧州王者であり、パオロ・マルディーニやカカー、アンドリー・シェフチェンコ、フィリッポ・インザーギ、クラレンス・セードルフなど錚々たるメンバーを擁するスター軍団。そのミランがホームでの1stレグに4-1の勝利を収めた時点で、2ndレグはもはや消化試合同然かと思われた。
しかしデポルティボは前半5分にワルテル・パンディアーニが先制点を奪うと、35分にフアン・カルロス・バレロン、44分にアルベルト・ルーケと得点を重ねて前半のうちにアウェイゴール数でトータルスコアを逆転。後半にももう1点を加え、クラブ史上初となるCL準決勝進出を成し遂げた。
だが、1990年代から2000年代にかけて強豪チームとして名を馳せた「スーペル・デポル」にとって最後の輝きでもあった。MF柴崎岳も所属する現在のチームは、セグンダ・ディビシオン(2部)の下位に沈んで苦しい戦いを強いられている。名門の復活が待たれるところだ。