【写真:Getty Images】
チェルシーに所属するMFメイソン・マウントは、21歳という若さながら質の高いプレーを披露して世界中からその才能を賞賛されている。そんなマウントが自らSNSに投稿した幼少期の動画が話題を呼んでいる。
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シーズン開幕前の時点では、エデン・アザールの退団や補強禁止処分などもありビッグ6の座さえも危ういとの予想もあったチェルシーだが、現時点では4位と、なんとかチャンピオンズリーグ出場権内を確保している。
その原動力はアカデミー出身選手の躍動だ。フランク・ランパード監督は8人のアカデミー出身選手をデビューさせるなど若手を抜擢する采配を見せると、チャンスを得たヤングスターたちはピッチ上で輝きを放つようになった。
若手の中でも注目度が高いのが動画の投稿主でもある攻撃的MFのメイソン・マウントだ。右足の質の高いキックや90分間走り続ける走力と献身性を武器にリーグ戦全試合に出場中の20歳である。昨季のイングランド2部ダービー・カウンティ在籍時もランパード監督に師事し強い信頼関係で結ばれている。
今回の動画は、現在イングランド代表での活躍も期待されるマウントが幼少期から恵まれた才能を持ち合わせていたことを証明している。
動画の冒頭に現れるのは長髪の少年だ。まだ10歳前後に見える。これが幼少期のメイソン・マウントだ。彼は自信満々にこう発言した。
「今からクリスティアーノ・ロナウドのフリーキックを再現するよ。ボールの芯を蹴ればブレる。ただそれだけ。ゴールの角に決めて見せるよ」
爽やかに言い放った青年は仲間たちが作る壁の前にボールをセットした。場所はペナルティエリア直前のほぼ中央の位置。助走を取ったマウントはボールを力強く蹴りこむと、シュートは綺麗に壁の上を越える。キーパーは全く触れることはできず、体を目一杯伸ばした健闘もむなしくボールはゴールに吸い込まれた。まさに完璧なフリーキックだった。
思えばチェルシーアカデミーの選手としては異例の若さである18歳で国外リーグの1部リーグへのレンタル移籍を認められたのがマウントだ。そこで加入したオランダのフィテッセではクラブ年間MVPを獲得するなど、その早熟さは知れ渡っている。このフリーキック動画は改めてマウントの才能がずば抜けていたことを表している。
今季のマウントは序盤戦こそは好調だったものの、年末の過密日程に引きずられてか後半戦からはパフォーマンスの低下も指摘された。しかし2月8日のエバートン戦では華麗なターンで先制点を挙げるなどキレを取り戻した印象だ。現在はコロナウィルスの影響で中断中のプレミアリーグだが、再開後、マウントのプレーに注目したいところである。
(文:プレミアパブ編集部)