西野朗
ロシアワールドカップの基本フォーメーション
急造の新体制に与えられた強化試合はわずか3試合。本田はガーナ戦とスイス戦に先発したが、チームは得点を奪えずに敗れた。西野監督は4得点で勝利したパラグアイ戦のメンバーを中心に、本大会へ臨むことを決断。トップ下に選ばれたのは、背番号10を背負う香川だった。
初戦のコロンビア戦は香川のPKで先制したが、後半に追いつかれた。1-1で迎えた70分に香川真司に代わってピッチに入った本田は、左CKを大迫勇也に合わせて決勝弾をアシスト。セネガル戦は2度のリードを許したが、1点ビハインドの72分にピッチに入った本田は、乾貴士のアシストを左足でゴールに流し込んで引き分けに持ち込んだ。
先発の機会を香川に譲りながらも、日本代表初となる3大会連続ゴールを記録し、2大会ぶりの決勝トーナメント進出へと導いた。しかし、ラウンド16のベルギー戦では自身が蹴ったCKが相手GKに渡ってしまい、試合終了間際の失点につながった。
大一番での勝負強さは発揮したが、後味の悪い終わり方で大会を去ることとなった。大会後に本田は代表引退を表明。初招集からおよそ12年に及ぶ代表キャリアの幕を閉じることとなった。
●ロシアワールドカップの基本フォーメーション
▽GK
川島永嗣
▽DF
酒井宏樹
吉田麻也
昌子源
長友佑都
▽MF
長谷部誠
柴崎岳
原口元気
香川真司
乾貴士
▽FW
大迫勇也
【了】