【写真:Getty Images】
レアル・マドリードでフィジカルトレーナーを務めていたホセ・ルイス・サン・マルティン氏が、かつて同クラブに所属したスターたちの身体能力について明かした。スペイン『マルカ』が現地時間4日に伝えている。
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2000年代に銀河系軍団と称されたレアル・マドリードには、多くのスター選手が在籍していた。その特長はさまざまだが、それぞれがトップレベルのアスリートであることは間違いない。
強烈な左足のFKと圧倒的なスピードが話題だった、元ブラジル代表のロベルト・カルロスは、やはり短距離が得意なようだ。
「ある日の練習で彼に『100メートルで11秒を切れるんじゃないか』と言ったことがある。すると、『今すぐ計ろう』と言われてね。練習後だったからどうかと思ったが、もうやるしかなかった。彼のタイムは10.8秒さ。驚いたよ」
「ロベルトは見事な加速力があり、そのスピードを維持する能力もあった。スプリンターの証明だ。サッカー選手で、ロベルト・カルロスほどの筋肉の塊は見たことがない。別の惑星からきたような感覚だ。彼の脚の筋肉量は、ボディビルダー並だ」
さらに短い距離では、元ブラジル代表のロナウドが印象的だったという。
「ベン・ジョンソンのような特長の持ち主だ。60メートルで好記録を出せる。彼は筋繊維が強力で爆発力があった一方、疲労を溜めやすかった。だから、彼の持久力を高めるために有酸素トレーニングを多く行ったよ。素晴らしい筋肉の質が爆発的なスピードを生んだ。彼のようなパワーとスピードを持った選手は、今のサッカー界にいないね」
元イングランド代表のデイビッド・ベッカムの守備における貢献度の高さは、中距離向きの身体能力も手伝っていたようだ。
「体重あたりの筋力が優れていたから、800メートルが合っている。世界記録は1分40秒ちょっとだが、ベッカムなら1分50~52秒でいけるだろう」
ルイス・フィーゴやジネディーヌ・ジダンは、ピッチコンディションを気にしないタイプだったという。
「フィーゴは脚が強かった。クロスカントリーをしていてもおかしくはなかったね。ジダンも同様だ。彼らはぬかるみや雨を苦にせず走ることができる」
独特の嗅覚でゴールを量産したラウールは、長距離向きだ。
「彼はマラソンランナーだ。引退してすぐに出たマラソンで3時間30分を切った。しっかり練習をすれば、2時間15分くらいまでいけただろう」
【了】