【写真:編集部】
4/1(水)に受賞作品が発表された「サッカー本大賞2020」の受賞者よりコメント、動画が届きました!
「サッカーをめぐる旅をしながら、にぎわう店にふらりとたちよって、おいしいひと皿を手に、どこかの誰かと語った記憶をつづったこの本が評価され、とてもうれしく思います。追いかけてきたサッカーと、街角で出会った人たちのおかげです。
欧州に住みはじめてからずいぶんと時間がたって、世の中もサッカーも大きく変わりました。
いきもののように変わっていく世界のなかで、街のすみっこや、スタジアムの3階席、旧市街の薄暗いバルに生きつづける、いつまでも変わらない景色をときどき文章にしながら、これからも欧州をぶらりと歩いていこうと思います。」
豊福晋
<特別賞>
プレミアリーグ サッカー戦術進化論(マイケル・コックス 著、田邊雅之 翻訳 二見書房 刊)
まず選考委員の方々や運営委員会の諸氏、二見書房さんや校閲に協力してくれた友人、いつも応援してくださる読者の皆さんにお礼を申し上げます。
そして何より医療や介護、福祉、公共サービスなどの様々な現場で、今の瞬間もコロナウイルスと闘ってくださっている方々に心から謝意と敬意を表します。
この特別賞は、皆さんのためにこそあります。
草サッカーのチームがCLに突然招かれ、史上最強の優勝候補と試合をさせられる。現在の僕たちはそんな状況に置かれています。
これは『ペスト』というよりも『シーシュポスの神話』に近い不条理な世界かもしれません。でも不可能なことなど存在しない。
サッカーの力、スポーツの力、人類が持つ力を信じて一緒に闘っていけば、夜明けは必ず訪れます。
そのためにも皆さん、とにかく外出を避けてください! 今は自陣に深く下がってゴール前を固め、失点を最小限に抑える場面です。
そうすれば『イスタンブールの夜』のように、潮目は少しずつ変わっていく。未曾有の大艱難を、チームワークと不屈の精神で乗り越えていきましょう!
満開の桜の下で、皆さんに再びお会いできる日を楽しみにしております。
田邊雅之
「サッカー本大賞2020」特別賞受賞『プレミアリーグサッカー戦術進化論』の翻訳者・田邊雅之さんより受賞のコメント動画が届いております!ぜひご覧ください! pic.twitter.com/ZrDrIKCG5K
— サッカー本大賞 (@soccerbookaward) April 2, 2020
<特別賞>
岡田メソッド――自立する選手、自律する組織をつくる16歳までのサッカー指導体系(岡田 武史 著 英治出版 刊)
日本のサッカー文化育成に尽力されてきた栄えある賞をいただき、大変うれしく思います。ありがとうございます。
日本人が世界で勝つための「プレーモデル」を作り、16歳までにそれを落とし込んで、あとは自由にするチームを作ってみたいと思い、私は2014年にFC今治のオーナーになりました。
それから数年の試行錯誤を経て、確かな成果と手応えが生まれたので、本を書きました。
『岡田メソッド』は、16歳までに自立した選手、自律した組織をつくるための「原則」をまとめた本です。
これまでは、「状況」での指導ばかりで、選手に対して、「どんなときに、どうプレーすることがいいのか」をうまく伝えられませんでした。それが「原則」での指導によって、簡単に意図が伝えられることがわかってきました。
つまりプレーモデルの構築によって、指導者の成長を劇的に早められると思うようになったのです。
本書が、自立した選手と自律した組織をつくりたいと願う、リーダーやコーチの方々に長く読み継がれることを願っています。
岡田武史
<読者賞>
サッカーとビジネスのプロが明かす育成の本質 才能が開花する環境のつくり方(菊原 志郎 著、仲山 進也 著 徳間書店 刊)
「読者のみなさん、そして本書の制作に関わっていただいた全ての方々に感謝します。
サッカーはとても素晴らしいスポーツです。サッカーを通していい人生を。」
菊原志郎
「優秀賞のみならず読者投票も最多とのことで、菊原志郎さんと共に感謝です。
この本を通じて「幸せなサッカー人」が1人でも多く増えることを願っています。」
仲山進也
初めて執筆させていただいた著書で、このような賞に選んでいただき、ありがとうございます。とても光栄です。
日本におけるプレミアリーグは、欧州サッカーの中では最もファンが多いと言われていますが、
それでも日本代表やJ1、J2に比べると、まだまだ少ないのが現実です。
だからこそファンの様々な思いを一冊の本に詰め込んで、普段の日常生活で抱いている「語りたい」「理解してもらいたい」というモヤモヤした感情を少しでも解消してもらえたら…と思い、書きました。
私自身はまだまだ業界最年少に近い若輩者ですので、影響力に限界があります。
そのためこのサッカー本大賞をきっかけに、またこの本が手に取られる機会が少しでも増え、多くはないものの熱いチーム愛を抱いたプレミアファンの皆様のサッカーライフが少しでも豊かになることを願っております。
繰り返しにはなりますが、この度はこの賞に選んでいただき、ありがとうございました。
内藤秀明
FOOTBALL INTELLIGENCE フットボール・インテリジェンス 相手を見てサッカーをする(岩政大樹 著 カンゼン 刊)
「サッカー本大賞2020」優秀作品『FOOTBALL INTELLIGENCE 相手を見てサッカーをする』の著者・岩政大樹さんより受賞のコメント動画が届いております!ぜひご覧ください!! pic.twitter.com/NmgAa7BdgS
— サッカー本大賞 (@soccerbookaward) April 2, 2020
サッカー“ココロとカラダ”研究所 イタリア人コーチと解き明かす、メンタル&フィジカル「11の謎」(片野道郎 著、 ロベルト・ロッシ 著 ソル・メディア 刊)
「カルチョの知識をフラットな視点を持つ片野氏のフィルターを通して日本に伝える書籍シリーズがこのような形で評価されて感謝しています。
協力していただいたワールドサッカーダイジェスト誌にもお礼申し上げます。」
担当編集者:浅野賀一
ユルゲン・クロップ 増補版 選手、クラブ、サポーターすべてに愛される名将の哲学(エルマー・ネーヴェリング 著、 鈴木 良平 監修、大山 雅也 翻訳 イースト・プレス 刊)
クロップ監督の魅力に取り憑かれ10年。本書はドルトムントがブンデス2連覇を達成した後に刊行された本をベースにしています。
その後、リヴァプールでCLを制覇し、名実ともに世界一の名将となったクロップのサッカー哲学、人間性に触れていただけたら嬉しいです。
STAY SAFE & YNWA
担当編集者:圓尾公佑
森保ジャパン 世界で勝つための条件: 日本代表監督論(後藤 健生 著 NHK出版 刊)
「このたびは、素敵な賞をいただき、たいへんありがとうございます。トルシエとは何度も言い合いをした記憶がありますが、この本の採点で1位にしちゃいました。それを知ったトルシエから「ありがとう」という素直なメッセージが来ました。
お互い、60歳を超えて人間が丸くなったようです。 」
後藤健生
【了】