マンチェスター・ユナイテッド(16年夏~18年12月)
16/17シーズンの基本フォーメーション
【獲得タイトル】
16/17シーズン:UEFAヨーロッパリーグ、リーグカップ
17/18シーズン:なし
18/19シーズン:なし
チェルシー解任から約半年、モウリーニョはユナイテッドの監督に就任した。ポール・ポグバ、ヘンリク・ムヒタリアン、エリック・バイリーを推定1億4530万ポンドともいわれる移籍金で獲得し、34歳のイブラヒモビッチをパリ・サンジェルマンから呼んだ。
故障者が多く、メンバーを固定することがなかなかできずに、勝てない試合が続いた。プレミアリーグで再会を果たしたグアルディオラ率いるシティに1-2で敗れ、そこからの11試合で2勝しかできずに6位が定位置となった。後半戦は巻き返したが、最後まで上位5チームに追いつくことができず、初年度はリーグ戦を6位で終えた。
一方で、カップ戦では躍進した。2月にはサウサンプトンに勝利してリーグカップを制覇。さらに、順当に勝ち進んだUEFAヨーロッパリーグでは、決勝トーナメントは無敗でサンテティエンヌ、ロストフ、アンデルレヒト、セルタを撃破して決勝に進出。アヤックスとの決勝ではポグバとムヒタリアン、新戦力の2人のゴールで勝利している。1年目のシーズンは2冠という結果を残した。
モウリーニョ体制2年目の17/18シーズンを前に、ルーニーとイブラヒモビッチがチームを去ったユナイテッドは前年に続く大型補強を敢行した。ロメル・ルカク、ビクトル・リンデロフ、アレクシス・サンチェスを獲得し、チェルシー時代の教え子でもあるマティッチも加入。前年に迫る1億4000万ポンドを4人に費やし、覇権奪回に万全の陣容を揃えた。
リーグ戦は開幕から好調で、首位シティを追う展開となった。しかし、勝ち続けるシティとの差は徐々に開いていき、5試合残して優勝が決められてしまった。勝ち点81で2位ながら首位とは19ポイント離され、自身がチェルシー時代の04/05シーズンに記録した勝ち点95というリーグ記録も宿敵グアルディオラのチームに破られてしまった。
リーグカップでは準々決勝で敗退、ELでもラウンド16でセビージャに敗れた。唯一、タイトル獲得の望みをつないだFAカップ決勝では、古巣チェルシーを前に0-1で敗戦。2年目のシーズンは無冠に終わってしまった。
名誉挽回を期して臨んだ18/19シーズンは序盤からつまずいた。7節までに3敗を喫して中位に迷い込むと、12月16日のリバプール戦で5敗目を喫したユナイテッドは、2日後にモウリーニョの解任を決断した。任期はチェルシー時代と同じ2年半で、奇しくも解任が発表された日も1日しか違わなかった。
●16/17シーズンの基本フォーメーション
▽GK
ダビド・デヘア
▽DF
アントニオ・バレンシア
エリック・バイリー
ダレイ・ブリント
マッテオ・ダルミアン
▽MF
アンヘル・エレーラ
ポール・ポグバ
ジェシー・リンガード
ヘンリク・ムヒタリアン
マーカス・ラッシュフォード
▽FW
ズラタン・イブラヒモビッチ
【了】