レアル・マドリード(10年夏~13年夏)
2011/12シーズンの基本フォーメーション
【獲得タイトル】
10/11シーズン:スペイン国王杯
11/12シーズン:リーガエスパニョーラ
12/13シーズン:なし
09年6月に会長に返り咲いたフロレンティーノ・ペレスの下、レアルは大型補強に着手した。クリスティアーノ・ロナウド、カカ、カリム・ベンゼマにシャビ・アロンソを獲得したが、09/10シーズンはペップ・グアルディオラ率いるバルセロナに連覇を許した。そのオフにモウリーニョは、レアルに引き抜かれる形で加わった。
前年の大型補強に劣らず、メスト・エジルとアンヘル・ディ・マリアを獲得し、ポルト時代に指導したカルバーリョもチームに迎えた。黄金期真っただ中のバルセロナに対抗すべく招聘されたモウリーニョは、ポルトやチェルシー、インテルでもそうだったように初年度から強さを見せた。
しかし、11月29日に行われたエル・クラシコで0-5と大敗を喫してしまう。リーグ戦では首位バルセロナをレアルが追う展開となり、コパ・デル・レイでは決勝で、CLでも準決勝で顔を合わせることとなり、エル・クラシコが短期間で4試合も行われることになった。
“初戦”のリーグ戦は1-1で、ホームのレアルは勝ち点を縮めることができなかった。続くコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)の決勝は延長戦にもつれたが、ロナウドのゴールで辛勝してタイトルを獲得した。
しかし、CLでは1stレグを0-2で落とし、アウェイの2ndレグはスコアレスドローで決勝進出を宿敵に譲っている。リーグ戦では勝ち点92を積み上げたものの、3連覇を達成したバルセロナには4ポイント及ばなかった。レアル初年度はカップ戦の1冠に留まった。
2年目はリーグ戦で序盤から10連勝をマーク。16節のエル・クラシコは1-3で敗れたが、その直後から11連勝で首位を走った。35節ではアウェイでバルセロナに勝利してリベンジしている。リーグ戦で敗れたのはバルセロナ戦の1敗のみで、勝ち点100を獲得して4季ぶりの優勝を果たした。
一方でCLは、バイエルン・ミュンヘンとの準決勝をPK戦の末に落とし、2年連続のベスト4止まり。コパ・デル・レイでも準決勝でバルセロナに敗れて、2年目のシーズンは圧倒的な強さを見せたリーグ戦の1冠のみだった。
真価が問われる3年目、リーグ戦ではグアルディオラの後を継いだティト・ビラノバ率いるライバルに独走優勝を許した。14枚のイエローカード、2人の退場者が出たコパ・デル・レイ決勝は、アトレティコ・マドリードに延長戦の末に敗れて準優勝。CLでもドルトムントを前に準決勝で敗退した。無冠に終わったモウリーニョは契約期間を残しながらレアルを去ることになった。
ロナウドは3シーズンでリーグ戦100得点、トップ下に君臨したエジルも19得点54アシストという驚異的なスタッツを残した。シャビ・アロンソが中盤の底でパスワークを支え、セットプレーではセルヒオ・ラモスが圧倒的な強さを誇った。モウリーニョが率いた5つのクラブの中で、レアルはもっとも攻撃的なサッカーを見せたと言えるだろう。
●2011/12シーズンの基本フォーメーション
▽GK
イケル・カシージャス
▽DF
アルバロ・アルベロア
ペペ
セルヒオ・ラモス
マルセロ
▽MF
シャビ・アロンソ
サミ・ケディラ
アンヘル・ディ・マリア
メスト・エジル
クリスティアーノ・ロナウド
▽FW
カリム・ベンゼマ