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レアル・マドリード、5年間の歴代フォーメーション。前人未到のCL3連覇達成も…C・ロナウド退団で変わる風向き

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

タイトルを総なめ(2016/17)

レアル・マドリード
レアル・マドリード、2016/17シーズンの基本フォーメーション

【シーズン成績】
リーガ・エスパニョーラ:1位(29勝6分3敗)
チャンピオンズリーグ:優勝
コパ・デル・レイ:ベスト8
FIFAクラブワールドカップ:優勝


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 ジネディーヌ・ジダン体制の2年目。レアル・マドリードはここ数年で最も充実したシーズンを過ごしたと言えるのかもしれない。

 基本スタメンは前シーズンと大きく変わらなかったが、その破壊力は十分だった。リーグ戦では開幕15試合連続無敗を記録するなどこれ以上ないスタートを切ると、その後も順調に勝ち点を積み上げる。結果的に第9節のアスレティック・ビルバオ戦以降、一度も首位の座を明け渡すことなく33回目のリーグ制覇を果たした。全38試合で敗れたのはわずか3回で、積み上げた勝ち点は「93」。得点数は驚異の「106」を記録している。

 そして王者として挑んだチャンピオンズリーグ(CL)でも、マドリーは無類の強さを見せた。グループリーグから準決勝までの計12試合でわずか1敗という申し分ない成績を残していた白い巨人は、ファイナルでイタリア王者・ユベントスを4-1と粉砕。史上初となるCL連覇を成し遂げた。サッカー界の歴史に新たな1ページを刻んだのである。

 さらにマドリーはFIFAクラブワールドカップ制覇も達成。この年はタイトルを総なめとし、世界を白一色に染め上げた。

 CL連覇は史上初、さらにスペインのクラブ記録となる公式戦40試合無敗を記録、欧州のクラブチームにおける公式戦連続得点記録も更新するなど、圧巻の強さを誇ったマドリー。ジダン監督も自身に懐疑の目を向ける者たちを完全に黙らせたと言えるだろう。「黄金期到来」を予感させるような一年となった。

 ジダン監督にはジョゼップ・グアルディオラ監督のような繊細な戦術、ユルゲン・クロップ監督のような熱さがあるわけではない。それでもカリスマ性があり、選手個々の良さを引き出す能力はピカイチである。そして、マドリーという世界最高のメンバーを揃えるチームにこそそういった監督がピタリとハマる。それが証明されたシーズンだったとも言えるのではないだろうか。

▽GK
ケイラー・ナバス

▽DF
ラファエル・ヴァラン
セルヒオ・ラモス
ダニエル・カルバハル
マルセロ

▽MF
カゼミーロ
ルカ・モドリッチ
トニ・クロース

▽FW
ガレス・ベイル
クリスティアーノ・ロナウド
カリム・ベンゼマ

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